研究課題/領域番号 |
14370143
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
渡辺 能行 京都府立医科大学, 医学研究科, 教授 (00191809)
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研究分担者 |
西村 恒彦 京都府立医科大学, 医学研究科, 教授 (70237733)
小笹 晃太郎 京都府立医科大学, 医学研究科, 助教授 (20204191)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
13,900千円 (直接経費: 13,900千円)
2003年度: 6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
2002年度: 7,200千円 (直接経費: 7,200千円)
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キーワード | 動脈硬化症 / 大脳深部白質病変 / 疫学 / 症例・対照研究 / 高血圧 / ラクナ梗塞 / 白室病変 / 脳梗塞 |
研究概要 |
一人間ドック施設における平成15年2月-7月及び平成16年1月-3月までの受診者で研究への協力の応諾の得られた470人(男性318人、女152人)を研究対象者とした。対象者全員にMRIとMRAを実施し、脳動脈硬化については代替的に1人の放射線科医がFazekas分類を用いて大脳深部白質病変を診断した。頚部動脈硬化については複数の臨床検査技師が頚部超音波検査を行ったが、診断基準の統一を図ることができなかったので研究対象外とした。 大脳深部白質病がgrade2以上であった39人(男性20人、女性19人)を症例とし、そうでなかった331人を対照とした症例・対照研究として、性と年齢に加えて、計測測定値、血液検査測定値、自記式調査票による既往疾患、家族歴、生活習慣、ADL及びQOLについてunconditional logistic regression analysisの強制投入法を用いて解析を行った。 大脳深部白質病変に対するリスク要因として、女性、加齢、高血圧(収縮期・拡張期単独を含む測定値並びに既往歴)、眼底異常(Keith-Wagener(K-W)分類I群以上、Scheie分類の高血圧性変化と硬化性変化)、ビタミンB12低値、γトコフェロール低値、漬物を週に3〜4回以上食べること、佃煮を週に3〜4回以上食べこと、年金書類の記入ができないことが得られ、ほとんどがこれまでに言われている脳卒中のリスク要因と共通していた。多変量解析の結果では、これら相互に関連を有する要因の相互の関連が補正されるため、高血圧(例えば正常に対する高血圧のオッズ比(OR)、95%信頼区間(CI):4.00、1.53-10.45)と高血圧・動脈硬化に関連した眼底異常(例えば正常に対するK-W分類I群以上のOR、95%CI:3.40、1.25-9.24)だけが有意なリスク要因であった。
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