研究課題/領域番号 |
14370159
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内科学一般
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
服部 俊夫 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (30172935)
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研究分担者 |
芦野 有悟 東北大学, 病院・助手 (20361082)
佐野 公仁夫 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (20192601)
岡田 信司 東北大学, 医学部附属病院, 講師 (50312575)
大野 勲 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (00250762)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
11,400千円 (直接経費: 11,400千円)
2004年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2003年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2002年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
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キーワード | gp41 / HIV / 抗体 / エイズ / ワクチン / gp120 / ペプチド / モノクロナル抗体 / 立体構造 / R5 / X4 / V3グループ / fusogenic form / raft / エピトープ |
研究概要 |
HIVの感染機構の解析ために、BH-10株のgp120のV3領域の細胞膜結合部位をN端と決定した。炎症組織でのトロンビンを含むプロテアーゼによる感染促進作用を明らかにするために、H9/IIIB細胞を種々のプロテアーゼで処理して、gp120/41の機能エピトープの発現をFACSで解析した。その中でトロンビンはV3の反応性を減少させるとともにgp120の補受容体結合部位、CD4結合部位及びgp41の中和エピトープの反応性も増加させた。H9/IIIB細胞とMAGI細胞の融合をもトロンビンは促進させた。これらのことは血中の炎症由来分子であるトロンビンはgp120を活性化させることによりHIVの感染を促進させたと思われる。またpost-fusogenic gp41を認識するモノクローナル抗体(50.69と98.6)陽性gp41が細胞膜上でraftと挙動をともにすることを明らかにした。また、50.69陽性、98.6陽性gp41が細胞表面だけではなく、細胞内にも存在することを示した。また、50.69と、98.6がH9/IIIB細胞表面で特徴的な一方通行の競合を示すことを明らかとし、sCD4処理によるエピトープの変化によってH9/IIIB表面のエンベロープ蛋白にheterogeneityが存在することを示した。カリニ肺炎患者(PCP)と長期生存患者(LTS)血清が50.69、98.6、ならびにgp41三量体特異的抗体T26とどのように競合するのかを検討し、PCPは50.69、98.6抗体とよく競合することをしめし、PCP血清中には抗gp41抗体が多く含まれ、gp41に対する免疫がより強く誘導されていることを示した。一方、T26のH9/IIIB細胞への結合を促進することを示した。これは、PCP血清中のなんらかの成分がH9/IIIB表面のエンベロープ蛋白の、特にgp120の、立体構造変化を促した可能性を示唆する。
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