研究課題/領域番号 |
14370177
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
澤武 紀雄 (沢武 紀雄) 金沢大学, がん研究所, 教授 (90019969)
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研究分担者 |
元雄 良治 金沢大学, がん研究所, 助教授 (80210095)
渡邊 弘之 (渡辺 弘之) 金沢大学, 医学部附属病院, 講師 (30242564)
山口 泰志 金沢大学, がん研究所, 助手 (20303315)
岡井 高 金沢大学, がん研究所, 助教授 (60160660)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
2004年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2003年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2002年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
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キーワード | 膵液 / 膵癌 / 膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN) / p53 / メチル化 / mesothelin / h-TERT / SARP-2 / 膵管内乳頭腫瘍 / ppENK / SARP2 / CLDN5 / NPTX2 / 慢性膵炎 / ppENK(proproenkephalin) / 膵管内乳頭状粘液性腫瘍 / hTERT(human telomerase reverse transcriptase) / 膵管内乳頭状腫瘍 / K-ras / 膵液細胞診 |
研究概要 |
ERCP下に採取した膵液とPTCなどで採取した胆汁において沈渣のみでなく上清からDNAを抽出して、p53分析を行い、その膵癌(PCa)診断における有用性を検討した。Pca患者におけるp53変異の陽性率は膵液上清で43%(9/21)であるのに対し、沈渣では29%(6/21)であり、いずれかでの陽性率は57%(12/12)に達した。一方、慢性膵炎(CP)25例では総て陰性であった。また、膵液細胞診陰性の膵癌でも47%(7/15)にp53変異が陽性であった。さらに、胆道癌患者におけるp53変異は胆汁上清で50%(15/30)、沈渣で33%(10/30)に検出されたが、胆石症20例では総て陰性であった。膵液、胆汁いずれでもp53変異の検出率は沈渣よりも上清で高く、p53変異の癌特異性は非常に優れていた。 膵液中mesothein mRNAの発現を検討するとPCaで52%(11/21)、膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)で45%(5/11)、CPで14%(3/22)に陽性であり、PCaでCPに比して有意に高率であった。h-TERT mRNAの高感度な定量的測定法を開発し、血清と膵液で測定したが、良性疾患でもリンパ球由来のかTERTが検出され、癌特異性は高くなかった。 膵液中各種癌関連遺伝子のメチル化を検討すると、pp ENKのメチル化はPCaで50%(14/28)、IPMNで27%(4/15)、CPで5%(1/20)に認められ、PCaでCPに比して有意に高率であった。SARP2のメチル化はPCaで74%(24/35)、IPMNで94%(15/16)、CPで11%(2/19)でPCaやIPMNではCPに比して明らかに高率であった。さらに、NPTX2のメチル化はPCaで77%(24/35)、IPMNで63%(10/16)、CPで46%(6/13)であり、PCaでCPに比して有意に高率であった。これら遺伝子のメチル化の検出率をIPMNの良・悪性群で比較しても明らかな差異はなく、これらの癌関連遺伝子のメチル化はPCaの発癌過程におけるearly eventであると推察され、現在、定量的測定により癌特異性を向上させようとしている。
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