研究課題/領域番号 |
14370183
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 島根大学 (2004) 島根大学(医学部) (2002-2003) |
研究代表者 |
木下 芳一 島根大学, 医学部, 教授 (30243306)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
13,200千円 (直接経費: 13,200千円)
2004年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2003年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2002年度: 6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
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キーワード | Reg蛋白 / 消化管 / 増殖因子 / 炎症性腸疾患 / Reg / 小腸 / 大腸 / 腸上皮細胞 / ノックアウトマウス / Regタンパク / 腸炎 / マウス / サイトメガロウイルス / 炎症性サイトカイン / トランスジェニックマウス / 炎症 |
研究概要 |
Reg蛋白は膵、腎、消化管に発現する新しい発見された増殖因子である。私共は、このReg蛋白が消化管上皮の増殖を促進することをin vitroで確認し、報告してきたが、in vivoでのReg蛋白の消化管粘膜での機能については十分明らかとはなっていなかった。そこで消化管粘膜におけるReg蛋白の役割を明らかとする目的でin vitroのモデルを用いた検討を行った。in vitroのモデルとしては、CMVプロモーターを有するトランスジェニックマウス、Regのノックアウトマウスを用いた。トランスジェニックマウスを用いた解析より、Regが胃底腺粘膜の腺の形成と腺管細胞の増殖に必要であることが明らかとなった。さらに、Regトランスジェニックマウスは胃粘膜の損傷からの回復が速く、Regが胃粘膜の修復にも重要な役割を有していることが明らかとなった。 またRegノックアウトマウスの解析より、小腸のVilliの形成と維持にRegが重要な役割を有しており、特にVilliの上皮細胞の増殖がRegによって大きく影響を受けることと、上皮細胞の完全な分化と形態の維持にもReg蛋白が必要であることが明らかとなった。次いで腸に炎症を誘発した炎症性腸炎モデルマウスにリコンビナントのReg蛋白を注腸投与したところ腸管の炎症からの早期の回復と早期の再上皮化を認め、Reg蛋白が炎症性腸疾患の治療薬として有用である可能性を有し、今後の検討が必要であることが明らかとなった。
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