研究課題/領域番号 |
14370187
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
新津 洋司郎 札幌医科大学, 医学部, 教授 (10045502)
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研究分担者 |
加藤 淳二 札幌医科大学, 医学部, 助教授 (20244345)
高山 哲治 札幌医科大学, 医学部, 講師 (10284994)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
13,600千円 (直接経費: 13,600千円)
2003年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2002年度: 9,800千円 (直接経費: 9,800千円)
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キーワード | 大腸癌 / K-ras / 阻害剤 |
研究概要 |
1.目的 種々の癌や前癌病変におけるras遺伝子変異や細胞増殖における活性化rasの関与が報告されている。本研究では、ras蛋白の活性化に必須である翻訳後prenylationを阻害するFarnesyltransferase阻害剤やGaranylgeranyltransferase阻害剤(GGTI)の大腸癌予防薬としての有効性を検討する。 2.方法と結果 (1)FTIのACF、ポリープに対する抑制効果 F344ラットに大腸発癌剤であるdimethylhydralazine (DMH,10mg/kgx2)を投与し、連日FTI27620〜70mg/kgを腹腔内投与したところ、8週後のACF数は対照群より有意に減少した。同様の投与方法で24週後にポリープ数を検討したところ有意な減少を認めた。 (2)GGTIのACF、ポリープに対する抑制効果 (1)の方法によりラットにDMHを投与し、連日CGTI10〜30kg/kgを腹腔内投与したところ、8週後のACF数、24週後のポリープ数はいずれも対照群に比べく少ない傾向にあった。 (3)FTI及びGGTI併用投与によるACF、ポリープに対する抑制効果 (1)の方法によりラットにDMHを投与し、連日FTI276及びGGTIを併用投与したところ、8週後のACF数は有意に減少し、FTI単独投与群、GGTI単独投与群よりも有意に減少した。同様に、24週後のポリープ数もFTI単独投与群、GGTI単独投与群よりも有意に減少した。 (4)FTI及びGGTIの毒性に関する検討 ラットの化学発癌にけるACF及びポリープの抑制に必要なFTI及びGGTIの投与量では、各臓器に病理組織学的に異常所見を認めなかった。同様に、血液生化学検査でも異常所見を認めなかった。 3.結論 FTI及びGCTIは、ラット大腸化学発癌におけるACF及びポリープを抑制する効果を有すること、さらに、両者の併用投与の相加効果が認められ、これらの化合物の大腸発癌予防薬としての有用性が示唆された。
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