研究課題
基盤研究(B)
MLLの相手遺伝子としてt(X;11)からSEPT遺伝子を、t(10;11)からLCX遺伝子を、t(2;11)からLAF4遺伝子を単離し、MLL-SEPT6キメラ融合遺伝子につきマウスを用いて解析を行った。またNUP98遺伝子の相手としてt(11;12)よりHDXC11遺伝子を、t(2;11)よりHOXD11遺伝子を、t(7;11)よりHOXA13遺伝子を単離した。さらに転座型急性リンパ性白血病(ALL)の新鮮検体を用いて、転座の相手による発現の相違をDNA Chipを用いて検索し、t(4;11)15検体、t(11,19)6検体、t(5;11)2検体および対照としてt(12;21)6検体、t(1;19)3検体からRNAを抽出し、Affymetrix社のDNA Chip (12,600個)により発現プロファイルの解析を行い、t(4;11)とt(11;19)の両方に共通して発現がみられる遺伝子がFLT3,HOXA9,HOXA10等50種にみられた。MLL再構成のある21検体中予後による発現パターンの相違がみられ、CBF2遺伝子が予後良好群で、CDP遺伝子が予後不良群で高発現を示した。また21例で共通して発現が高かったFLT3遺伝子の変異を調べたところ、乳児ALL 44例中8例で変異がみられ、小児ALL 112例では、高2倍体ALL 19例中4例に変異がみられたが、TEL-AML1、E2A-PBX1、BCR-ABLでは変異はみられなかった。DNA Chipで抽出された遺伝子の発現を定量reverse transcriptase (RT)-PCRで検索したところ、ほぼアレイの発現と一致していた。MLL再構成例の共通の標的遺伝子および転座相手の相違によるMLLのキメラ遺伝子の下流の標的遺伝子の相違を探索するため、これらの遺伝子を詳細に検討し、共通する下流遺伝子をしぼる作業を進めている。
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