研究課題/領域番号 |
14370251
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
松浦 信夫 北里大学, 医学部, 教授 (50002332)
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研究分担者 |
陣野 吉廣 琉球大学, 医学部・附属沖縄アジア医学研究センター・分子生物研究分野, 教授 (20179097)
風張 幸司 北里大学, 医学部, 助手 (90214288)
横田 行史 北里大学, 医学部, 講師 (40158366)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
2003年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2002年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
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キーワード | HLA-DR抗原遺伝子 / DQ抗原遺伝子 / IDDMK1,2-22遺伝子 / 小児1型糖尿病 / HERV-K遺伝子 / コクサッキウイルスmRNA / αインタフェロン / スーパー抗原 / エンテロウイルスmRNA / HLA抗原遺伝子 / 膵島関連自己抗体 / GAD抗体 IA-2抗体 / 内因性レトロウイルス / IDDMK1,2-22 / 緩徐進行型1型糖尿病 / VP4領域遺伝子 / GAD抗体 |
研究概要 |
小児1型糖尿病の病因をHLA抗原遺伝子に代表される素因と環境因子の両面より検討した。 (1)IDDM患者血清よりRT-PCR法によるcoxsackie virusB(coxB)特異的mRNAの分離 発症間もない患者血清、特に年少児血清からエンテロウイルス特異的mRNAが分離されたとの報告がなされた。更に、血清よりリンパ球からの分離率がよいことが報告された。小児インスリン治療研究会の協力の下、発症間もない患者血清、平成15年度からは血清とリンパ球を集め、エンテロウイルスに特異的なmRNAの分離を試みた。現在まで血清95例、リンパ球26例の発症早期の検体から分離を試みたが、分離はされていない。 (2)内因性レトロウイルスIDDMK1,2-22のENV蛋白N末端にクラスIIMHC依存性スーパー抗原活性部位の多型:ENV蛋白N末端から339,510番目にアミノ酸配列の変化を伴うA→G変異を発見し、1型糖尿病と関連することを明らかにした。更に、ウイルスによって誘導されたα-interferonが内因性レトロウイルスを活性化し、これがVβ7T細胞を刺激して自己免疫を発症するとの仮説を報告した。Conradらはスーパー抗原をコードしているENV領域の多型に興味を持ち共同研究を申し込まれたが、相手の都合で実現できなかった。 (3)緩徐進行型1型糖尿病(IDDM(S))の病態解析:SPIDDMの多くは学校検尿を契機に発見され、肥満を有せず、ケトアシドーシスは認めないが、インスリン依存性である病態を云う。自然経過も緩徐で、インスリン必要量も少なく、ケトアシドーシスを合併することも少ない。我々は小児IDDMをケトアシドーシスを伴って発症する急性発症型と緩徐進行型に分けて検討してきた。急性発症型は更に5歳未満発症の乳幼児型(IDDM(E))と5歳以上で発症するIDDM(A)に分けて検討した。NIDDM小児、正常対照を用いて検討した。 SPIDDMのHLA抗原遺伝子はNIDDM、正常コントロールとは明らかに異なっていた。
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