研究課題/領域番号 |
14370252
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
衛藤 義勝 (衞藤 義勝) 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (50056909)
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研究分担者 |
大橋 十也 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教授 (60160595)
井田 博幸 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教授 (90167255)
津田 隆 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (50188554)
宮田 市郎 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (10200180)
鈴木 英明 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (20206519)
伊藤 建 (伊東 建) 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (50276995)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
14,500千円 (直接経費: 14,500千円)
2004年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2003年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
2002年度: 5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
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キーワード | 遺伝子治療 / 遺伝性脳白質変性症 / 出生前治療 / クラッベ病 / レトロウイルスベクター / 遺伝性白質変性症 / ムコ多糖症 / Krabbe病 / Twitcherマウス / アデノウイルスベクター / 動物モデル |
研究概要 |
遺伝性脳白質変性症であるクラッベ病、およびムコ多糖症VII型の中枢神経障害の遺伝子治療法の開発を行った。ある種のライソゾーム病は出生時にすでに病理学的変化が起きているため出生前治療法の開発を行った。LacZを発現する組換えアデノウイウルベクターを正常マウスの胎児の側脳室内にE 12-14で投与すると脳と脊髄の広い範囲に多数のLacZ陽性細胞が認められ、陽性細胞は神経細胞かアストロサイトでありオリゴデンドロサイトはないことが判明した。LacZの発現は10か月後まで脳の広い範囲での発現が確認された。次にライソゾーム蓄積症における出生前遺伝子治療の有効性を検討する目的でムコ多糖症VII型の欠損酵素であるbeta-glucuronidaseを発現するアデノウイルスをモデルマウスの胎児の脳室内に投与した。脳の酵素活性は上昇し蓄積する基質も著減した。同様の試みをクラッベ病のモデルマウスであるTwitcherマウス(Twi)に行ったが効果が得られなかった。これはオリゴデンドロサイトへの遺伝子導入が達成されないためと思われ、アデノウイルスベクターの代わりにレトロウイルスベクターを胎児側脳室へ注入したところオリゴデンドロサイトへの遺伝子導入が確認できた。治療をめざし、galactocerbrosidaseを発現するレトロウイルスベクターを作成し、より効率に未熟な神経系細胞の遺伝子導入を得るため今回はPOのTwiの脳室下層に、ベクターを注入した。予備実験にてLacZを発現するレトロウイルスベクターを新生児マウスの脳室直下層に注入したところ、LacZ陽性細胞はアストロサイト、オリゴデンデドロサイトであった。未治療のTwiにおいてはP40ではオリゴデンドロサイトの93%以上に著名な形態学的な異常を認めたが、治療群では、遺伝子導入のなったオリゴデンドロサイトの80%以上が正常の形態であった。
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