研究概要 |
研究の概要 (1)放射線皮膚障害を惹起するレベルの線量に反応するシートタイプのフィルム3種類を選定し検討した。 (2)ファントム実験で候補フィルムの基礎的性能を検討し,局所皮膚累積線量の正確な測定が可能かどうかを既存の皮膚線量計などと比較したが、測定値は一致し,いずれのフィルム法も正確な線量を得ることができた。 (3)臨床例の検討では,フィルム法が安定した計測値を示すのに対し,面積線量計やSDM (Skin Dose Monitor)の値は測定環境により著しく異なった値を示した。フィルム法でも反射型線量測定用フィルムが銀塩塗布の透過型フィルムに比べて,自動現像機の条件変動,機種による違いを較正しないだけ容易に安定した測定が可能であった。 (4)安定して正確な線量測定を行うため,被曝したフィルムの情報をデジタル画像データとして収集し解析を行う汎用性の高いシステムを開発した。 (5)繰り返して検査が行われることが多いので,局所ごとの皮膚被曝累積総線量を一定精度誤差範囲内で身体マップ上に表示でいる共通利用可能な方法を開発した。
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