研究課題/領域番号 |
14370296
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
精神神経科学
|
研究機関 | 独立行政法人放射線医学総合研究所 |
研究代表者 |
須原 哲也 独立行政法人放射線医学総合研究所, 脳機能イメージング研究開発推進室, 研究員 (90216490)
|
研究分担者 |
大久保 善朗 (大久保 義朗) 日本医科大学, 精神医学教室, 教授 (20213663)
中山 和彦 東京慈恵会医科大学, 大学院・精神医学講座, 教授 (70155878)
鈴木 和年 独立行政法人放射線医学総合研究所, 分子認識研究グループ, 研究員 (90162932)
|
研究期間 (年度) |
2002 – 2005
|
研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
|
配分額 *注記 |
12,600千円 (直接経費: 12,600千円)
2005年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2004年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2003年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2002年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
|
キーワード | 大うつ病 / PET / 無けいれん性電気けいれん / セロトニン1A受容体 / ソロトニントランスポータ / 抗うつ薬 / Positron Emission Tomography / セロトニントランスポーター / 占有率 / 反復性経頭蓋磁気刺激療法 / ドーパミンD2受容体 / Positron emission tomography / 無けいれん性電気けいれん療法 / positron emission tomorahy(PET) |
研究概要 |
無けいれん性電気けいれん療法(mECT)は難治性うつ病等に非常に有効な治療であり臨床的に確立した治療法であるが、その機序は不明な点が多い上研究も遅れている。本研究ではmECTの適応となったうつ病患者9名を対象にmECT治療前後でのセロトニン1A受容体の変化を[^<11>C]WAY100635を用いて検討した。mECT開始前日、1クール終了1日後にPET検査および精神症状評価を行った。mECT後に9名全例で精神症状の改善を認めた。ECT前後での海馬の結合能(BP)は一部上昇傾向は認めたが統計学的には有意な変化とは認められなかった。今後は海馬5HTIA受容体以外の受容体変化を検討していく必要があると考えられた。 抗うつ薬などの向精神薬は脳内の受容体やトランスポーターなどに結合し、その薬理作用を発揮している。そのような結合部位での動態を生体内で検討することは薬物の作用機序の解明や用量用法を決定する際に重要である。本研究では健常男性6名を対象とし、SSR1の一つ、フルボキサミンによるセロトニントランスポーター(5HTT)占有率の経時的変化を[^<11>C]DASBを用い、PET測定を行った。また、5HTT占有率の経時的変化を5HTT親和性特性(ED50値;占有率が50%を呈する値)と血中濃度の経時変化をパラメーターとしてシミュレーションし、実測値との相関を検討した。フルボキサミンによる5HTTの平均占有率は5時間後で約73%、26時間後で約50%、53時間後で約25%であった。また、シミュレーション結果は実測値と良く相関した。抗うつ薬の用量用法の決定の際には血中濃度のみならず、脳内セロトニントランスポーター占有率の経時的変化の検討が重要な指標を与えると考えられた。
|