研究課題/領域番号 |
14370299
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
谷 憲三朗 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (00183864)
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研究分担者 |
牟田 浩美 (牟田 浩実) 九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (40325478)
浅野 茂隆 東京大学, 医科学研究所, 教授 (50134614)
中熊 秀喜 和歌山県立医科大学, 教授 (90207746)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
14,000千円 (直接経費: 14,000千円)
2003年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
2002年度: 8,600千円 (直接経費: 8,600千円)
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キーワード | PNH / 遺伝子治療 / 遺伝子導入 / PIG-A / VSV-Gシュードタイプレンチウイルスベクター / GPIアンカー欠失K562細胞 / マキシザイム / ランダムリボザイムライブラリー / 臍帯血CD34細胞 / GFP遺伝子 / 発作性夜間血色素尿症 / PIG-A遺伝子 / K562細胞株 / Musashi1 / NOD / SCID / 造血幹細胞 / マウス白血病ウィルスベクター / 水疱性口内炎ウィルスG蛋白 / K562白血病細胞 / VSV-Gシュードタイプレンチウィルスベクター |
研究概要 |
発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)はphosphatidylinositol glycan-class A(PIG-A)遺伝子変異によりもたらされることが明らかになってきた。本疾患は溶血のみならず血栓症、易感染性、造血不全、白血病化などの多彩な病態を呈する予後不良の造血幹細胞異常疾患であることから、細胞療法や遺伝子治療の標的と考えられている。我々は特に遺伝子治療の観点より本疾患を検討することにした。本研究期間内に行った研究は、(1)正常PIG-A遺伝子を効率よくヒト造血幹細胞に導入することを最終目的にVSV-Gシュードタイプレンチウイルスベクター(V-LV)を用いて各種造血細胞に標識遺伝子であるGFP遺伝子を導入し、ヒト造血幹細胞に効率良く遺伝子を導入できることを示すことができた。(2)正常PIG-A遺伝子導入V-LV(PIG-LV)を構築し、GPIアンカー欠失K562細胞へ遺伝子導入をし、本細胞におけるCD55、CD59遺伝子発現の回復を確認した。(3)大学内倫理委員会の承認を得た後、文書にて同意が得られたPNH患者2名の骨髄幹細胞を採取し、免疫不全マウスであるNOG(NOD/SCID/γcnull)マウスに骨髄内移植を行い、ヒトPNHモデルを作出中である。(4)PIG-LVを用いてin vitroにおいて患者造血幹細胞へのPIG-A遺伝子導入効率を検討中である。(5)最近、PNHの病因としてPIG-A以外にも異常症遺伝子が関与している可能性が示唆されている。われわれは未知のPNH病因遺伝子を現在V-LVベクターを用いたランダムリボザイムライブラリーを作製中である。(6)リボザイムの進化型であるマキシザイムをV-LVを用いてヒト造血細胞内で発現できることを確認し、急性リンパ性白血病の原因遺伝子であるbcr/abl融合遺伝子の破壊が可能で抗白血病効果があることを明らかにした。
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