研究課題
基盤研究(B)
私共は、ヒトゲノム概要配列の情報をもとにヒト腎臓における尿酸再吸収機構を司るトランスポーター(URAT1)の分子クローニングに成功し、転写産物が尿酸輸送の機能を持つことを明らかにした(Nature 417(6887):447-452,2002)。また本タンパクに対する抗体を作製し腎臓の尿細管に発現していることも明らかにした。遺伝性腎性低尿酸血症ではURAT1の遺伝子のhomo変異が認められ、URAT1は遺伝性腎性低尿酸血症の原因遺伝子であることを明らかにした。また本トランスポーターは、ポストゲノム時代において現在注目されている創薬ターゲットの一つであることは明らかである。私共は、URAT1のSNP変異と血清尿酸濃度との関連を検討した。当院の人間ドック受診者のURAT1の変異[Ex3(C217;Thr→Met)(C→T)とEx4(G258A;Trp→stop)(G→A)]についてLight-Cyclerを用いて検出した。その結果、Ex3(C217;Thr→Met)(C→T)はwildが163例、heteroが1例、homoが0例であった。Ex4(G258A;Trp→stop)(G→A)は、wildが161例、heteroが3例、homoが0例であった。血清尿酸濃度は、Ex3のheteroが4.1mg/dl、Ex4のheteroが5.3mg/dl、4.2mg/dl、4.5mg/dlであり、heteroの症例では低尿酸血症は認められなかった。
すべて 2004 2003 2002
すべて 雑誌論文 (14件)
Pharmacol Exp The 308(3)
ページ: 1021-1029
Eur J Pharmacol. 499(1-2)
ページ: 45-51
J Pharmacol Exp The 308(3)
Eur J Phannacol. 499(1-2)
Eur.J.Pharmacol. 499(1-2)
Eur J Pharmacol. 466
ページ: 13-20
Eur J Phannacol. 466
Nature 417(6887)
ページ: 447-452
J Am Soc Nephrol 13
ページ: 1711-1720
J Biol Chem 277(39)
ページ: 36262-36271
ページ: 36262-26271