研究課題/領域番号 |
14370329
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内分泌学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
松本 俊夫 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (20157374)
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研究分担者 |
井上 大輔 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 講師 (60314853)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
13,800千円 (直接経費: 13,800千円)
2004年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2003年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2002年度: 6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
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キーワード | 骨形成 / 骨芽細胞 / 骨粗鬆症 / IL-11 / 転写因子 / AP-1 / ERK / deltafosB |
研究概要 |
(1)AP-1/L-11シグナルカスケードの解析 1.fosB/deltafosBの転写促進機構の解析 力学的負荷はin vivoで骨形成促進能を有するdeltafosBの発現を誘導することからその分子機構を詳細に解析した。その結果、fosB遺伝子の発現は細胞内外めCa、ERK, CREBに依存性で、プロモーター上のCRE配列を介した転写促進によることが明らかとなった。 2.AP-1とSmadとのクロストーク Smad1/5は骨形成誘導能を有するBMPの下流で作用する転写因子である。骨芽細胞に対する力学的負荷はAP-1転写因子の誘導と同時にSmad1のリン酸化・活性化をもたらし、両者はIL-11遺伝子プロモーターのAP-1結合部位で物理的に結合し、協調的に作用してIL-11遺伝子の転写を促進することが示された。 (2)ステロイド骨粗鬆症におけるIL-11の役割 1.IL-11の抗アポトーシス作用 PTHおよびIL-11はデキサメタゾンやエトポシドで誘導される骨芽細胞のアポトーシスを約50%抑制した。また、アポトーシスに伴うbcl-2発現の低下はPTHおよびIL-11により阻止され、さらにPTHの効果はIL-11の中和抗体で部分的に抑制された。 2.デキサメタゾンによるIL-11遺伝子転写のメカニズム PTHはIL-11遺伝子転写を促進し、デキサメタゾンはこれを抑制する。これらの効果はともにIL-11遺伝子プロモーター上のAP-1結合部位に依存していた。 以上より、IL-11はデキサメタゾンのアポトーシス誘導の機序およびPTHのアポトーシス抑制効果の両方に関与していることが示唆された。
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