研究課題/領域番号 |
14370335
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
代謝学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
山崎 義光 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (40201834)
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研究分担者 |
馬屋原 豊 大阪大学, 医学部附属病院, 医員(臨床研究)
梶本 佳孝 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (60301256)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
9,300千円 (直接経費: 9,300千円)
2003年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2002年度: 5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
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キーワード | PAX4 / PAX6 / 転写因子 / β細胞分化 / 膵臓 / 発生 / 形質転換 / 糖尿病 |
研究概要 |
転写因子Pax4は膵発生の過程で重要な働きを有していることが知られている中で、Pax4がβ細胞分化を促進するか否かを検討したところ、Pax4を高発現することにより前駆細胞からインスリン産生細胞への分化を促すことが明らかとなった。またインスリン以外にもGLUT2など種々のβ細胞特異的因子の発現もPax4により誘導された。これらの結果は、Pax4がβ細胞分化を促すことを示唆していると考えられる。一方、Pax4は膵において転写抑制因子として機能することも明らかとなってきた。Pax4の転写抑制に関与するco-repressorをyeast-two-hybrid法により解析した結果、Pax4に特異的結合をする20個のcandidate moleculeを得ている。現在、これらの因子の膵発生、分化における重要性を検討している。 Pax6に関しては、β細胞機能維持に重要な役割をしていること、またそのヘテロ遺伝子異常が耐糖能障害の原因であることを明らかとした。さらに、ラットのPax6のヘテロ遺伝子変異を持つrSeyラットの耐糖能評価および組織学的検討を行ったところ、膵島の形態、インスリン含量には差を認めなかったが、静脈内インスリン負荷テストにて初期のインスリン分泌が有意にrSeyで低値を示した。これらの結果から、Pax6遺伝子変異ではブドウ糖応答性インスリン分泌に関わる何らかの因子が障害されていることが示唆された。
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