研究課題/領域番号 |
14370340
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
代謝学
|
研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
横山 信治 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (10142192)
|
研究分担者 |
辻田 麻紀 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助手 (10253262)
堂前 純子 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 講師 (70227700)
伊藤 仁一 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (60167260)
|
研究期間 (年度) |
2002 – 2003
|
研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
|
配分額 *注記 |
14,000千円 (直接経費: 14,000千円)
2003年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
2002年度: 8,600千円 (直接経費: 8,600千円)
|
キーワード | コレステロール / HDL / ABCA1 / アポリポ蛋白 / 動脈硬化 / 脳 / アストロサイト / アポリポ蛋白質 / アポリポタンパク質 |
研究概要 |
1)ABCAI蛋白は、HDL新生反応に伴う細胞スフィンゴミエリンの搬出の補充により生ずるジアシルグリセロールによって活性化されたPKCαによって燐酸化を受け、これがカルパインによる分解を阻害し安定化される。この反応はHDLを新生するヘリックス型アポリポ蛋白質について普遍的に見られ、その界面活性を模したモデルペプチドによっても再現された。2)ABCAIと相同性の高いヒトABCA7の機能を検討した。HEK293細胞に導入され発現したABCA7はABCAIと同様apoA-Iによるコレステロール含有HDLの新生反応を媒介し、この反応による安定化も証明された。3)HDLによる細胞コレステロールの搬出反応は非特異的なコレステロールの流出と、apoA-IなどによるABCAIを介したHDL新生反応に分解される。後者の反応がどのように起こるのかを、脂質より乖離したapoA-Iに特異的に反応するモノクローン抗体を用いて検討した。その結果、ABCAIに依存する部分はこの抗体により効率よく阻害され、またABCAIによる細胞への結合は脂質では起こらず、HDLの蛋白質成分のみに起こる。これらの結果より、apoA-IはHDLより一旦乖離してABCAIを持つ細胞の表面と反応することが分かった。
|