研究課題/領域番号 |
14370377
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
松原 久裕 千葉大学, 大学院・医学研究院, 講師 (20282486)
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研究分担者 |
落合 武徳 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (80114255)
軍司 祥雄 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助教授 (60241957)
田川 雅敏 千葉県がんセンター, 研究局, 部長 (20171572)
宮崎 信一 千葉大学, 医学部附属病院, 助手 (40334198)
浦島 哲郎 千葉大学, 医学部附属病院, 助手 (80375625)
岡住 慎一 千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (10272311)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
11,900千円 (直接経費: 11,900千円)
2004年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2003年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2002年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
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キーワード | 遺伝子治療 / in vivo電気穿孔法 / 消化器癌 / p53遺伝子 / 自殺遺伝子 / サイトカイン / 消火器癌 |
研究概要 |
新たなサイトカイン遺伝子であるinterleukin-21および-23のcDNAの作成を行った。これらの新規サイトカイン遺伝子を腫瘍細胞へ導入することにより強力な腫瘍免疫が誘導されることが確認できた。また、ヌードマウスを用いたヒト食道癌移植モデルにおいてもIL-21の抗腫瘍効果が確認された。免疫能の低下した状態が予想されるヒトの担癌状態において有用な治療法となる可能性を示した。さらに腫瘍特異的ミニプロモーターを利用したHSV-tk遺伝子の有用性を検討した。非遺伝子導入細胞へ移行するバイスタンダー効果のため、遺伝子導入できていない腫瘍細胞への効果が期待され、強力な治療法となりうる。ヌードマウスモデルにおいて電気穿孔法によりIL-21およびHSV-tk遺伝子とも有意な抗腫瘍効果を認め、今後の展開によりヒトでの臨床応用への有用性を確認した。 直視下での電気穿孔法は利用に制限を加えその応用範囲は狭まる。これまでの抗癌剤を用いた電気穿孔法の臨床試験は体表の腫瘍に限られている。そのため内視鏡下で使用可能な電極を新たに開発した。実際の臨床応用を目指した電極の開発目的に、ブタを用いた検討により開胸開腹術中の食道並びに肝臓へのin vivo電気穿孔が生理的な影響を与えず安全に施行可能であった。さらに内視鏡下、鏡視下手術で利用可能な電極についても開発をすすめ、試作品を完成した。現在、特許申請準備中である。 さらにヒストン脱アセチル化酵素阻害剤(FK226)は導入遺伝子の転写活性を増強するため、電気穿孔法での遺伝子導入との併用は極めて高い遺伝子発現が予想される。今回、このFK226が癌抑制遺伝子の1つを誘導し、ヒト食道癌細胞において抗腫瘍効果を認めることを確認した。今後、in vivo電気穿孔法との併用により、サイトカイン遺伝子の抗腫瘍効果、ワクチン効果の増強作用について解析する予定である。
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