研究課題/領域番号 |
14370381
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
大村 健二 金沢大学, 医学部附属病院, 講師 (30194301)
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研究分担者 |
川上 和之 金沢大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (00293358)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
13,300千円 (直接経費: 13,300千円)
2003年度: 6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
2002年度: 7,200千円 (直接経費: 7,200千円)
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キーワード | 大腸癌 / 第18番染色体 / loss of heterozygosity / allelic loss / microsatellite marler / チミジル酸合成酵素 / polymerase chain reaction / 遺伝子多形性 / complementary DNA / loss of heterogeneity / 癌抑制遺伝子 |
研究概要 |
正常大腸粘膜とそれに対応する大腸癌組織合計177サンプルから得たcDNAを対象とした。TS遺伝子が存在する第18番染色体短腕(18p)のmicrosatellite markerであるD18S59、D18S476、D18S481、D18S52、D18S452およびD18S57を用いたPCRを施行し、大腸癌組織における18pの欠失範囲を観察した。さらに、TS遺伝子の非翻訳領域に存在する繰返し配列(TRS)を挟むprimersを用いたPCRで、TRS数によるTS遺伝子型を判定した。その結果、172サンプル中正常大腸粘膜のTS遺伝子型が2R/3Rのヘテロであった90サンプルに対応する大腸癌組織のうち58サンプル(64.4%)にTS遺伝子座を含むアレルの欠失が確認された。また、TS遺伝子座を含む内訳は、2R/lossが12サンプル(30%)、3R/Iossが19サンプル(48%)であった。正常大腸粘膜が3R/3Rもしくは2R/2Rのホモである大腸癌組織についても、TS遺伝子座を含むD18S59を用いた解析では、正常大腸粘膜が2R/2Rである大腸癌組織の2/4(50.0%)に、3R/3Rである大腸癌組織の47/78(60.3%)にTS遺伝子座を含むアレルの欠失が認められた、TS遺伝子型はLOHの頻度に影響を及ぼさないものと考えられた。次いで、D18S59以外の6種類の18pマーカーを使用し,18pの欠失範囲の判定を行なった。その結果、107サンプルに認められた18pの欠失はいずれも広観囲に及び、新規発癌責任遺伝子の特定は断念せざるを得なかった。一方、その範囲に関わらず、18pの欠失の有無はTSmRNAとTS蛋白の腫瘍組織内発現量に影響を及ぼさなかった。腫瘍組織内のTS蛋白発現量は、3Rのアレルが存在する組織で有意に高く、3RのmRNAが転写されることによってTS蛋白の翻訳が亢進すると考えられた。
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