研究課題/領域番号 |
14370383
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
中村 達雄 京都大学, 再生医科学研究所, 助教授 (70227908)
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研究分担者 |
岩田 博夫 京都大学, 再生医科学研究所, 教授 (30160120)
清水 慶彦 京都大学, 再生医科学研究所, 教授 (00027111)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
14,900千円 (直接経費: 14,900千円)
2004年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2003年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2002年度: 7,700千円 (直接経費: 7,700千円)
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キーワード | 胃 / 小腸 / 大腸 / 再生 / コラーゲン / 胆管 / 組織工学 / 場の理論 / 消化管 / 総胆管 / regeneration / collagen / scaffold / colon / intestine / stomach / digestive organs / stem cell / 再生医学 / 幹細胞 / 食道 / 腸 / 増殖因子 |
研究概要 |
これまで再生しないと信じられてきた哺乳類の消化管を新しい再生組織工学の手法を使ってどこまで再生させうるか、主にビーグル犬を用いた動物実験で解明した。細胞外基質(ECM)であるコラーゲンスポンジを足場に用いた予備実験で消化管上皮を伴った新たな組織が食道や胃・小腸・胆管においても再生することは確認していたので、本研究では蠕動運動をするような神経支配を伴った筋組織が再生するか評価し、あわせて平滑筋の再生のメカニズムの解明を行った。また、犬の穿刺骨髄から間葉系幹細胞を培養増殖させる手技を確立しており、再生促進するものとして応用した。 消化管組織上においたブタ由来アテロコラーゲンは体内にin situ Tissue Engineeringの手法を用いて埋入すると、そこに結合織が入り、内面には消化管上皮が両端より伸展する。ここには腺組織も再生することを確認した。しかしながら筋層の再生はECMと誘走細胞のみでは困難であり、一度出現したα-アクチン陽性の筋原細胞もmyofibroblastになってしまうことが判明した。そこで筋肉から前駆細胞を集め増殖させ、それを体内のscaffold内に散布する系を最終年度に始めている。また再生の場を作るためにVEGFも併用して血流を改善させて筋肉の再生を促す試みも行っている。このように観察期間は短いが、筋組織様の構造物が今までになく多量に形成されることがわかってきており、今後この場の理論に基づく再生医学のこの分野での発展が期待される。
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