研究課題/領域番号 |
14370391
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
岡島 正純 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教授 (90274068)
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研究分担者 |
菊池 章 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (10204827)
浅原 利正 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (70175850)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
13,400千円 (直接経費: 13,400千円)
2003年度: 6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
2002年度: 7,100千円 (直接経費: 7,100千円)
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キーワード | 大腸癌 / 転移性肝癌 / 遺伝子治療 / Wntシグナル / Axin / TCF |
研究概要 |
1.本研究の目的 本研究では肝臓癌や大腸癌でのWntシグナル伝達経路の異常を明らかとすると共に本経路の制御、特にAxin遺伝子を用いた大腸癌治療を目指し研究を開始した。 2.研究成果 (1)大腸癌等におけるβ-catenin蓄積とWntシグナル伝達経路の異常解析:散発性大腸癌・遺伝性大腸癌、大腸粘液癌でのWntシグナル伝達経路の異常を解析した。それぞれで高頻度のβ-catenin蓄積を認めた。肝臓についても検討を行った。(2)大腸癌肝転移モデルの作成:作成したモデルは本研究に不適であることが明らかとなり、ヌードマウスを用いたモデルに変更した。(3)TCF/β-catenin依存性発現ベクターへのAxin遺伝子の組み込み(4)TOP-Axinの培養細胞への導入:培養細胞へTOP-Axinの導入をリポフェクタミン法で行なった。PEF-BOS/myc-Axinをコントロールにmyc抗体とAxin抗体を用いてWestern blotを行なったところmyc-Axinは発現したがTOP-Axinは発現を確認することができなかった。GSK-3β阻害剤によってβ-cateninの蓄積を認めたがTOP-Axinの発現は確認できず、まずPEF-BOS/myc-Axinの大腸癌への効果を検討することとした。(5)HVJ-Eによる細胞への導入:培養細胞へGFP発現ベクターを導入したが導入効率は10%-20%程度であり十分な効率は得られなかった。(6)HVJ-Eによる動物モデルへのAxin遺伝子導入:PEF-BOS/myc-AxinベクターをHVJ-Eを用いてヌードマウス皮下腫瘍モデルにinjectionしたがAxin抗体やmyc抗体での免疫染色でAxinの発現は確認できなかった。 3.今後の展望 現在は発現効率がin vivoでも期待できるセンダイウイルスベクターへのAxin遺伝子組み込みを試みている。
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