研究課題/領域番号 |
14370414
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胸部外科学
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研究機関 | 大分大学(医学部) |
研究代表者 |
葉玉 哲生 大分大学, 医学部, 教授 (00145377)
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研究分担者 |
迫 秀則 大分大学, 医学部, 助教授 (20315344)
宮本 伸二 大分大学, 医学部, 助教授 (70253797)
穴井 博文 大分大学, 医学部, 講師 (20291544)
濱本 浩嗣 大分大学, 医学部, 医員
岩田 英理子 大分大学, 医学部, 医員
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
2003年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2002年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | Cardiopulmonary bypass / Continuous flow / Mixed-flow pump / Mixed-flow.pump |
研究概要 |
新開発した体外循環用斜流式血液ポンプを用いた、臓器還流および心肺補助としての臨床応用に関し、1.心臓手術時の体外循環および循環補助装置としての実用性の臨床的検討、および2.経皮的心肺補助装置への適応を想定した、慢性動物実験による抗血栓性および耐久性の評価を行った。心臓手術症例、10症例にJMS Mixflowを用いた完全体外循環を行い、体外循環中の、血圧、ポンプ流量、ポンプ回転数の計測を行い、ポンプの安定性と操作性を検討した。遊離hemoglobin(f-Hb)、LDH、血小板数、β-thromboglobulin(β-TG)を、Thrombin-antithrombin Complex(TAT)を測定し、既存の遠心ポンプ、Capiox CP-45(CP)と比較検討した。手術死亡、術中、術後合併症は認めなかった。完全体外循環中のポンプ流量は3.2〜4.2L/minで、ポンプ流量は安定して維持された。体外循環開始時および離脱時の流量およびポンプ回転数の調整も円滑に行ない得た。ポンプおよび駆動装置に関わる支障および問題点はなかった。血漿f-Hb、LDH、血小板数、β-TGおよびTAT測定値はCPとの間で有意差は認めず、血液に与える影響も既存の遠心ポンプに遜色ない結果であった。成山羊7頭で本ポンプを用いた左心バイパスを行い、経皮的心肺補助を想定した条件下で駆動を行い、ポンプの抗血栓性および耐久性についての検討を行った。2頭で14日間の実験を完了した。当初インペラ軸受けの磨耗により実験の継続が困難であり、ベアリング改良後のポンプでは、実験終了時のポンプ内にはベアリング周囲に著名な血栓形成を認めた。インペラベアリングの耐久性、抗血栓性に問題があることが判明し、その改良を行うとともに実験を継続している。
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