研究課題/領域番号 |
14370433
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 香川大学(医学部) (2003) 岡山大学 (2002) |
研究代表者 |
田宮 隆 香川大学, 医学部, 助教授 (50252953)
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研究分担者 |
小野 恭裕 (小野 成紀) 香川大学, 医歯学総合研究科, 講師 (40294409)
松本 義人 香川大学, 医学部, 講師 (80311827)
河井 信行 香川大学, 医学部附属病院, 講師 (40294756)
杉生 憲志 岡山大学, 医学部附属病院, 講師 (40325105)
徳永 浩司 岡山大学, 医学部附属病院, 講師 (40294467)
富田 享 岡山大学, 医学部附属病院, 講師 (90237115)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
10,500千円 (直接経費: 10,500千円)
2003年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
2002年度: 5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
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キーワード | gene therapy / gene expression / glioma / Herpes virus vector / EB virus vector / Adenovirus vector / Cytosin deaminase gene / transferrin receptor / MRI |
研究概要 |
我々は以前より、種々のウィルスベクターの開発と悪性脳腫瘍に対する遺伝子治療の研究を行ってきた。より臨床応用に近づく遺伝子治療法の開発を行うことを目的として、今回HSV/EBVハイブリッドアンプリコンによる遺伝子導入法の開発、導入遺伝子発現のMRIによる画像化システムの開発、そして最も効果的な治療遺伝子の選択等について検討している。 まず、以前からのアデノウイルスベクターを用いた悪性脳腫瘍の遺伝子治療の研究の続きとして、薬剤感受性遺伝子治療と放射線療法の併用療法の効果を検討し、培養細胞のみならずラットの脳腫瘍モデルにおいても、明らかとした(Cancer Gene Therapy 9:840-845, 2002)。また、Cytosine deaminase遺伝子と5-Fluorocytosineを用いた薬剤感受性遺伝子治療の抗腫瘍効果の機序が、主にアポトーシスを介してであることを、分子レベルで明らかとした(J of Neuro-Oncology 66:117-127, 2004)。 現在、新たなヘルペスウィルスI型を基礎とするアンプリコンベクターにEBウィルス遺伝子を組み込み、HSV/EBVハイブリッドベクターとすることにより、標的細胞内での遺伝子発現が上昇、延長するベクターを開発中である。また、生体での遺伝子の発現とその分布を非侵襲的にモニターするために、MRIを用いた画像化システムを開発中である。さらに、HSV/EBVハイブリッドアンプリコンベクターを用いて、薬剤感受性遺伝子治療や免疫遺伝子治療を組み合わせることにより、悪性脳腫瘍に対する遺伝子治療の効果的な方法を確立する。
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