研究課題/領域番号 |
14370444
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
榊 寿右 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (20118029)
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研究分担者 |
中瀬 裕之 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (10217739)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
10,500千円 (直接経費: 10,500千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2002年度: 7,100千円 (直接経費: 7,100千円)
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キーワード | 硬膜動静脈瘻 / 血管新生因子 / VEGF / 脳静脈圧亢進 / 脳静脈左亢進 / 脳静脈亢進 |
研究概要 |
本研究の目的は、脳静脈血行障害の発展過程の解明と治療法の開発である。今回は、脳静脈圧亢進状態での微小循環と血管新生に関する基礎的研究、特に硬膜動静脈瘻(DAVF)の病因・病態の解明と遺伝子治療の可能性について検討した。 雄SDラットを用い、Spetzlerらの方法に準じてDAVFモデルを作成し、1週間後に、10%ホルマリンにて還流固定を行い血管新生因子(VEGF)の発現を調べ、(また、他のグループで)モデル作成90日後に血管撮影を行った(実験1)。さらに、モデル作製の1週間後に硬膜を含めて脳を摘出しVEGFの発現を免疫染色により観察し、Western blotはmodel作製後1,2,3週間に脳を摘出して発現を比較した(実験2)。その結果、免疫化学組織染色では、硬膜の静脈洞近傍の硬膜血管の内皮細胞と間質に33%でVEGFの発現がみられ、脳の皮質および基底核の神経細胞に、73%にVEGFの発現がみられた。Sham群の硬膜と脳にはVEGFの発現は見られなかった。脳梗塞巣は認められなかった。血管撮影群で15匹中6匹(40%)で内頸動脈の髄膜枝からの動静脈シャントが確認された(実験1:結果)。免疫染色群では、硬膜の静脈洞近傍の血管内皮と結合組織に15匹中5匹(33%)で、脳の皮質、基底核の神経細胞に15匹中11匹(73%)にVEGFの発現がみられた。Western plotでは1週間後に最もVEGFの発現がみられ、2週間後、3週間後と発現が減少した(実験2:結果)。 本研究ではラットDAVFモデルを用いて、DAVF発現過程での脳および硬膜でVEGFの発現を確認した。以上の結果より、DAVFの発生には脳静脈灌流障害によって発現するVEGFが関与していると考えられ、遺伝子治療によりこれら血管新生因子を制御しDAVFの発現が予防される可能性が示唆された。
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