研究課題/領域番号 |
14370480
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
麻酔・蘇生学
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
廣田 和美 弘前大学, 医学部, 教授 (20238413)
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研究分担者 |
工藤 美穂子 弘前大学, 医学部, 助手 (30003411)
櫛方 哲也 弘前大学, 医学部附属病院, 助手 (80250603)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
14,000千円 (直接経費: 14,000千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 11,600千円 (直接経費: 11,600千円)
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キーワード | オレキシン / 麻酔 / ノルエピネフリン / ラット / OX1受容体 / 大脳皮質 / α_2-アドレナリン受容体 / 大脳皮質スライス / ケタミン / MK801 / NMDA受容体 / バルビタール / GABA_A受容体 / 細胞内カルシウム濃度 |
研究概要 |
In Vitro 1.大脳皮質でのオレキシン(OX)の神経伝達物質放出への効果 OXA、Bは濃度依存的にノルエピネフリン(NE)の放出を増加させたが、その他の神経伝達物質などの放出には影響しなかったため、OXは大脳皮質においてNEを選択的に放出させる可能性がある。 2.OXAおよびB誘発性NE放出に対するOX_1型受容体拮抗薬の効果 OX-NE放出はOX_1型拮抗薬により抑制され、大脳皮質でのOX-NEの放出はOX_1受容体を介する。 3.麻酔薬のOX誘発性NE放出に対する効果 1)GABA受容体作動型麻酔薬:各バルビタール麻酔薬は臨床濃度でOX誘発性NE放出を抑制した。また、チオペンタールのOX誘発性NE放出に対する抑制効果はGABA_A受容体拮抗薬により変化せず、GABA_A受容体作動薬もOX誘発性NE放出を抑制しなかった。よって、バルビタール麻酔薬はGABA_A受容体を介さずにOX神経を抑制する。 3)NMDA型麻酔薬:ケタミンは臨床濃度でOX誘発性NE放出を抑制し、NMDA拮抗薬MK801もOX誘発性NE放出を抑制したので、ケタミンの効果はNMDA受容体を介する可能性が高い。 In Vivo 1.OXの大脳皮質内NE放出への効果 OXA脳室内投与により用量依存的にNE放出は増加し、In vitroでの大脳皮質スライスにおけるOXA-NE放出量の増加とほぼ同様であった。 2.OXの麻酔時間に及ぼす効果 1)GABA_A受容体作動型麻酔薬:OXのicvによりバルビタール麻酔薬の麻酔時間は減少し、逆にOX_1拮抗薬によりチオペンタール麻酔時間は用量依存的に増加するとともにOXAにより短縮したチオペンタール麻酔時間も拮抗された。 2)NMDA受容体作動型麻酔薬:OXA脳室内投与により、ケタミン麻酔時間は抑制され、OXAにより短縮したケタミン麻酔時間はOX_1型拮抗薬により拮抗された。
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