研究課題/領域番号 |
14370512
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
西宗 義武 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (80029793)
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研究分担者 |
田中 宏光 大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (10263310)
蓬田 健太郎 大阪大学, 微生物病研究所, 助教授 (90283803)
野崎 正美 大阪大学, 微生物病研究所, 助教授 (30189394)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
14,300千円 (直接経費: 14,300千円)
2003年度: 6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
2002年度: 7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
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キーワード | タンパク質 / 核酸 / 精巣 / 精子 / 生殖細胞 / 遺伝子 / 分化 / 不妊 / 半数体 / ゲノム / cDNA / 特異的 / マウス / ヒト / トランスジェニク / ノックアウトマウス / クローニング |
研究概要 |
生物個体は、ヒトはヒト、ねずみはねずみ、昆虫は昆虫としてその一生を終える。地球の様々な環境において栄えてきた生物の系譜は生殖細胞を通して支えられてきた。種を維持するためだけに特殊化した生殖細胞は、半数体の配偶子である精子と卵子に分化し、受精を通して次世代の個体に遺伝子の伝達を行い、種としての恒常性を維持している。この分化過程に含まれる減数分裂では、親から伝えられた遺伝子は交雑され、かつ各染色体を無作為に分配する。これにより遺伝情報は、複製とともに変異を生じながら伝播し多様化に向かうだけでなく、変異を持ったいくつかの染色体領域を相同染色体の組み替えで生じた、変異のない遺伝子セットをもった配偶子が受精することにより種の恒常性を維持することにもなる。これらの高等生物の生活環は・生物のもつ互いに相反する保守性と革新性という性質を具現化する最も有効な機構であると考えられ、今日、進化した高等生物が地球上で、環境とのバランスの上に繁栄するために獲得した重要なメカニズムであると考えられる(1)。これを支えている生殖細胞の分化は、生物を知る上で極めて重要な研究対象である。我が国を含む欧米諸国では夫婦の10組に1組以上が不妊症であり(3)、出生率低下の拍車要因の一つとなっている。このように非常に高頻度に発生する疾患であるにもかかわらず、個体自身の機能や生命に直接的な影響がないため、これまで比較的看過されてきた。 本研究は、精子形成のメカニズムを分子レベルで理解するために、精子細胞特異的サブトラクティッドcDNAライブラリーから精子細胞の形態形成期において特異的に発現している遺伝子群をクローニングし解析をおこなったものである。
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