研究課題/領域番号 |
14370533
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
丸尾 猛 神戸大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (60135811)
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研究分担者 |
松尾 博哉 神戸大学, 医学部, 教授 (60229432)
中林 幸士 神戸大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (80362789)
佐藤 朝臣 神戸大学, 医学部附属病院, 助手 (90314484)
武木田 茂樹 神戸大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (60324927)
中後 聡 神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (50283891)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
13,700千円 (直接経費: 13,700千円)
2004年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2003年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2002年度: 10,500千円 (直接経費: 10,500千円)
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キーワード | 絨毛外トロホブラスト / 甲状腺ホルモン / 胎盤形成 / 浸潤能 / 細胞接着関連分子 / 初代分離培養細胞 / 細胞接着関連因子 / インテグリン / マトリックスメタロプロテイナーゼ / フィブロネクチン / マトリックスメタロプロテイナーゼ阻害因子 |
研究概要 |
甲状腺機能異常女性では、不育症となることが多く、妊娠が継続しても流早産、さらには子宮内胎児発育遅延をみることが多い。一方、絨毛外トロホブラスト(extravillous trophoblast : EVT)は接着・浸潤と血管新生を介して妊娠初期の胎盤形成に重要な役割を果たす。そこで、甲状腺ホルモン(T3)のEVTの増殖とアポトーシスに及ぼす影響を我々が確立した単離EVT培養系を用いて検討した。その結果、至適濃度のT_3はEVTのアポトーシスを抑制することによりその脱落膜への浸潤に対して促進的に働くことを認めた。さらに、単離EVT培養系を用いて、T3のEVT浸潤能に及ぼす影響をMatrigel invasion assayにより、T3の細胞接着関連分子発現に及ぼす影響をMMP-2、-3、TIMP-1、fetal FN (FFN)、integrinα5β1のmRNAならびに蛋白発現よりそれぞれ検討した。Matrigel invasion assayにおいて、T3添加群では非添加群に比して、浸潤EVT数が有意に増加した。細胞接着関連分子発現に及ぼす影響に関しては、培養EVTでMMP-2、-3、TIMP-1、FFN、integrinα5β1のmRNA発現が観察され、T3添加によってEVTのMMP-2、-3、FFN、integrinα5β1 mRNA発現は非添加群に比して増強した。また、T3添加はEVTのMMP-2、-3蛋白発現を増強した。 以上の知見より、生理的濃度のT3は培養EVTの浸潤能を高め、浸潤促進に関連する細胞接着関連分子の発現を増強し、妊娠初期のEVT脱落膜侵入に対して促進的に働くことが明らかとなった。このことは甲状腺機能異常に伴う不育症や流早産の病態とその分子メカニズム解明につながる重要な基礎的知見である。
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