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抜去毛包移植と他家無細胞真皮を利用した複合上皮組織の作製

研究課題

研究課題/領域番号 14370571
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 形成外科学
研究機関神戸大学

研究代表者

寺師 浩人  神戸大学, 医学部附属病院, 助教授 (80217421)

研究分担者 中原 実  神戸大学, 医学部附属病院, 助手 (10304106)
研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
14,100千円 (直接経費: 14,100千円)
2003年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
2002年度: 9,200千円 (直接経費: 9,200千円)
キーワード再生医療 / 毛包 / 無細胞真皮 / 複合上皮 / 重層扁平上皮 / 脂肪酸 / ガスクロマトグラフィー / 培養複合口腔粘膜 / プリオン病
研究概要

1.無細胞真皮を得るために、現在世界で使用されている米国のアロダームと韓国のシュアダームを購入した。
2.両者をHE染色、Fibronectin、Collagen IV、Lamininの免疫組織染色を施行すると、コラーゲンの構築、基底膜の残存がアロダームが優れていることが判明したため、当実験にはアロダームを使用することとした。
3.神戸大学形成外科には実験室がなく、まず部屋を確保し、クリーンベンチ、感熱滅菌器、冷却遠心機、インキュベーター、凍結保存容器、実験台などの大型器具を購入設置に1年を費やし、実験施設・機器を調えた。
4.神戸大学倫理委員会に培養表皮・培養口腔粘膜、培養毛包角化細胞と無細胞真皮使用の許可を申請し、平成15年初頭に承諾を得、将来の自家培養移植へのステップを踏んだ。
5.毛包角化細胞の培養方法を確立させるために、抜去毛包と顕微鏡下切除毛包のどちらが効率がよいか調べたところ、前者は本人の負担がなく無尽蔵に提供できるが細菌感染の危険性が高く、後者は本人の負担があり毛包提供に制限があるものの細菌感染の危険性が低いことが判明した(第2回日本再生医療学会で報告)。
6.アロダームの基底膜成分の免疫組織染色にて、上記のうちLamininのみが存在することが判明したため、アロダームをLamininでコーティングし毛包移植を試みたが、生着はしても細胞播種までは至らなかった。
7.その後、他の基底膜成分によるコーティングも試みたが細胞播種までには至らなかった。現在、新しい細胞接着因子であるアタッチンとコーティングマトリックス前処理にて検討中である。
8.一方、アロダームを利用した培養複合口腔粘膜の作製は神戸大学でも成功し、倫理委員会を通過後臨床応用に踏み切り現在も症例を重ねている(第47回日本形成外科学会総会で報告)。
9.平成15年秋に島津社のガスクロマトグラフィーを購入、3ヶ月で機器の設定が完了し、試みに毛包と毛髪の脂肪酸解析を行った。その結果、パルミチン酸が両者に多く存在すること、必須脂肪酸は毛髪にはほとんど存在しないことが判明した(第3回日本再生医療学会、第10回ケロイド・肥厚性瘢痕研究会で報告。また、今夏の2nd World Wound Healing Societyで報告予定)。
10.培養複合口腔粘膜移植患者から数ヶ月後一部採取し、この膜脂肪酸解析を行い正常粘膜に復したか否かを検討するため、現在サンプリング中である。

報告書

(3件)
  • 2003 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] Izumi K.: "Evaluation of Transplanted Tissue-engineered Oral Mucosa Equivalents to SCID Mice."Tissue Eng.. 9・1. 163-174 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 寺師 浩人: "ドレッシング VI 様々な創のドレッシング.10.ドナーサイトのドレッシング"へるす出版(未定). (2004)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kenji, Izumi: "Evaluation of Transplanted Tissue-engineered Oral Mucosa Equivalents to SCID Mice"Tissue Eng.. 9-1. 163-174 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Hiroto Terashi: "Dressing of Donar site"Dressing. (in press). (2004)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Izumi k.: "Evaluation of Transplanted Tissue-engineered Oral Mucosa Equivalents To SCID Mice"Tissue Eng.. 9・1. 163-174 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 寺師浩人: "ウシ胎仔血清を使用しない皮膚表皮及び口腔粘膜(歯肉)角化細胞の培養方法と培養上皮シート作成方法"日本形成外科学会誌. 22・1. 1-5 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 寺師浩人: "抜去毛包移植による上皮化-ウサギのヒゲと耳介を利用した動物実験とその臨床応用に向けて-"熱傷. 28・1. 32-35 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Izumi K.: "Evaluation of Transplanted Tissue-engineered Oral Mucosa Equivalents to SCID Mice"Tissue Eng.. (In press). (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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