研究課題/領域番号 |
14370611
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
笹野 高嗣 東北大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (10125560)
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研究分担者 |
佐藤 しづ子 東北大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (60225274)
飯久保 正弘 東北大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (80302157)
菅原 由美子 東北大学, 病院・助手 (30235866)
遠藤 康男 東北大学, 大学院・歯学研究科, 助教授 (50005039)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
8,400千円 (直接経費: 8,400千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2002年度: 5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
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キーワード | 歯髄診断 / 歯髄血流 / 歯髄炎 / レーザードプラー血流計 / レーザー / 透過レーザー |
研究概要 |
歯髄炎と血流とは常に密接な関係にあり、歯髄炎の組織変化が主として脈管系の変化に起因することはこれまでの病理組織学的見地からも明らかである。したがって、歯髄血流を解析することによって歯髄炎の病態を解析することができる可能性は極めて高い。本研究は、歯髄炎の診断をこれまでとは全く異なる血流という視点から解析するものであり、患者に痛みを与えない、より正確で客観的・定量的な歯髄診断法を確立することにより、歯科臨床において最も頻度の高い歯髄炎の診断および治療の発展に寄与することを目的とする。実験方法として、ビーグル犬の犬歯(6歯)に対して、(1)エナメル質表層、(2)エナメル象牙境、(3)象牙質露髄寸前部へ電気刺激を5分間与えて歯髄血流の変化を調べ、さらに(4)炎症性歯髄に対しても同様の実験を行い比較検討した。血流測定は、今回開発した出力可変式透過型血流計を用い、レーザー出力は7mWで行った。炎症歯髄の作成は、露髄寸前まで窩洞形成を行い、2週間放置した。その結果、1)(1)、(2)への電気刺激により血流は有意に増加し、刺激終了後は速やかに刺激前の血流値へと戻った。この反応は、歯髄内における軸索反射性血管拡張と考えられる。2)(3)への電気刺激によっても血流が増加したが、刺激終了後は(1)、(2)とは異なり、すみやかには血流増加が消失しなかった。この理由として、血管拡張による歯髄内圧亢進の痛みがさらなる血管拡張(神経原性炎症)を引き起こしたと考えられる(歯髄充血)。3)(4)への電気刺激では、血流ははじめ増加するが、その後有意に減少した。このことは、過度の血管拡張によって歯髄内はうっ血状態となったことが考えられる。以上の結果より、炎症性歯髄への刺激は歯髄うっ血を招き、歯髄壊死を起こす可能性が示唆された。
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