研究課題/領域番号 |
14370643
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
荒木 吉馬 岩手医科大学, 歯学部, 教授 (20005036)
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研究分担者 |
平 雅之 岩手医科大学, 歯学部, 助教授 (60179398)
石橋 寛二 岩手医科大学, 歯学部, 教授 (90018771)
加茂 政晴 岩手医科大学, 歯学部, 助教授 (40214564)
田畑 泰彦 京都大学, 再生医科学研究所, 教授 (50211371)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
13,700千円 (直接経費: 13,700千円)
2004年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2003年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
2002年度: 6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
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キーワード | 生体組織工学 / 間葉系幹細胞 / 足場材料 / 成長因子 / DNAマイクロアレイ / ゼラチン / 再生医学 / アルカリ熱処理チタン / 骨系分化 / BMP-2 / 骨シアロ蛋白 / 徐放技術 / 血管新生 / ゼラチン足場 / 骨髄間質細胞 / ラット骨芽細胞UMR106 / 骨系分化の評価 / RT-PCR / b-FGF / 架橋酸性ゼラチン / コラーゲンスポンジ / 3次元培養 / コラーゲン / 遺伝子分析 / 皮下埋入試験 |
研究概要 |
研究成果は以下の4項目に分類される。 1.組織再生を目的とした細胞培養に関する研究では、口腔組織再生の鍵となる骨髄間質細胞や骨髄由来間葉系幹細胞の増殖と骨系分化に関する研究を行った。これらの細胞の増殖にはME培地を用い、骨系分化にはビタミンC、DEXとβグリセロホスフェートを配合したDME培地を用いる必要性が確認された。b-FGFの使用も増殖に効果的であった。また、培養株化細胞のサイトカイン発現や毒性効果に及ぼす菌体成分(LPS)や金属イオンの影響にも検討を加えた。外来刺激によってシグナリング機構が変化しその制御が今後の再生歯科医学に有効と示唆された。遺伝子の発現をDNAマイクロアレイによって評価した。骨系分化誘導にはTGF-βスーパーファミリーレセプターを発現する成長因子(リガンド)の使用が有効と示唆された。 2.組織再生を目的とした足場材料の開発研究では、生吸収性のコラーゲン、ゼラチンやポリグリコール酸系材料を用いてスポンジやハイドロゲルを調製し、生吸収性や細胞付着性に検討を加えた。ゼラチンは成長因子徐放性足場材料として有用で、生分解性は化学架橋度に依存していた。コラーゲンスポンジは再生の足場及び細胞播種担体として有用であった。 3.動物実験によって足場材料(ポリ乳酸、コラーゲンゲル、酸性ゼラチン)の生分解性の評価を皮下埋入試験によって行った。実験動物に作製した頭蓋骨欠損部を足場材料(酸性ゼラチン)と成長因子(b-FGF)の徐放によって修復し、その過程を検討した。 4.アルカリ熱処理したチタンを人工体液に浸漬し、表面にアパタイト層を生成した。このアパタイト層は構造解析の結果、生吸収性を有する骨類似炭酸アパタイトであることが判明した。また、骨芽細胞の骨系分化を有意に促進することがRT-PCRによって確認された。
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