研究課題/領域番号 |
14370656
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
吉田 廣 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (80014330)
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研究分担者 |
山本 雅之 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (50166823)
石井 哲郎 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (20111370)
柳川 徹 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (10312852)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
13,600千円 (直接経費: 13,600千円)
2004年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
2003年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2002年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
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キーワード | ペルオキシレドキシン / ノックアウトマウス / ジーントラップ / GATA-1 / MSP23 |
研究概要 |
当該研究期間において、本研究では以下のような結果を得た。 1)ジーントラップ法により得られたPrx I欠失ES細胞からPrxIノックアウトマウスを完成させた。これらをPCRによる選択と交配を繰り返し、C57BL/6とのバッククロスを進めた。 2)マウスメラノーマ由来癌細胞株のB16細胞の系を用いて、マウスフットパッドに腫瘍細胞1×10^5個ずつを移植し、Prx Iノックアウトマウスとワイルドタイプマウスの転移実験の比較をおこなったところ、Prx Iノックアウトマウスでは、ヘテロタイプ、ワイルドタイプとPrxIの発現が消失していく順に腫瘍細胞は生育せず、腫瘍の消失する現象が見られた。 3)これらの結果を確認するためC57BL/6とのバッククロスを5代以上繰り返しマウスのゲノムのバックグラウンドをそろえ、確認実験を行ったところ腫瘍は浸潤性に増殖しリンパ節へ転移し、6週間後には肺に転移が見られたが、Prx Iノックアウトマウスとワイルドタイプマウスの間には有意な差が認められなかった。 4)細胞株をLLC細胞に変え、3×10^6個ずつ、それぞれワイルドタイプ、ノックアウトヘテロタイプ、ホモタイプマウスに移植し、移植部の腫瘍の大きさ、膝のリンパ節転移、肺への転移の数を5週後に測定したが、明らかな差がみられなかった。 5)マトリゲルに混入したB16細胞をマウスの皮下に移植し、血管増生能をしらべたところ、血管増生能には明らかな差が見られなかった。 6)一方、Prx Iと同じNrf2制御下でまたA170などのストレスタンパク質の動態をユビキチン化の観点からの検討を加え、Prx Iマウスの実験の基礎とした。 7)また、Prx Iノックアウトマウスが赤血球に異常を生じることから、同様に血球の変異が現れるGATA-1転写因子についても、トランスジェニックマウスを用いての検討をおこなった。
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