研究課題/領域番号 |
14370659
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
小村 健 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (10334434)
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研究分担者 |
戸川 貴史 千葉県がんセンター, 核医学診療部, 部長 (10145625)
原田 浩之 東京医科歯科大学, 歯学部付属病院, 助手 (40343149)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
11,900千円 (直接経費: 11,900千円)
2004年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2003年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2002年度: 7,600千円 (直接経費: 7,600千円)
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キーワード | 口腔癌 / 頸部リンパ節転移 / 予防的頸部郭清術 / SN概念 / RI / 免疫染色 / RT-PCR / SNNS / 扁平上皮癌 / 頸部郭清術 / センチネルリンパ節 / センチネルリンパ節概念 / サイトケラチン免疫染色 / CK17 / 生検 / 舌扁平上皮癌 / 頸部郭清 |
研究概要 |
口腔癌の頸部リンパ節転移に対して行われている頸部郭清術は、顔面や頸部などに機能的・整容的な後遺症をもたらすため、NO症例に行われる予防的頸部郭清術の省略は患者のQOL向上に大きく寄与する。 センチネルリンパ節(SN)は原発巣から癌細胞が最初に到達するリンパ節であり、領域リンパ節の中では転移する可能性が最も高いとされている(SN概念)。SN生検は、そのリンパ節を同定・生検し、その転移の有無により、領域リンパ節の転移の有無を診断することを目的としている。 口腔癌においてSN概念が成立するかについては未だ検証されていない。われわれは、1)口腔癌におけるSN概念の妥当性の検証、2)センチネルリンパ節ナビゲーション手術、3)今後の課題、を検討した。 1)口腔癌におけるSN概念の妥当性の検証 対象は、予防的頸部郭清術を行う口腔扁平上皮癌NO症例で、手術前日、腫瘍周囲に^<99m>Tc-フチン酸を注入しLymphoscintigraphyにてSNの存在の有無、位置、数を確認した。手術当日、術中にGamma probeを用いてSNを同定・摘出し、転移の有無をH-E染色、免疫染色、RT-PCRにより判定した。さらに郭清した全ての非センチネルリンパ節への転移の有無についても検討した。SN検出率は100%でり、転移リンパ節はいずれもSNであった。以上より、口腔癌においてもSN概念が成立することが強く示唆された。 2)センチネルリンパ節ナビゲーション手術(SNNS) 2004年4月より、SNNSを開始した。SN生検のみで、頸部郭清術を行うことなく経過観察を行っているが、現在までのところ頸部リンパ節再発は認めていない。SNNSは口腔癌患者のQOLの向上に大いに貢献するものと思われる。 3)今後の課題 口腔癌におけるSN検出の至適tracer、転移有無の診断精度の向上と迅速性、症例の集積等、今後解決すべき課題が存在する。
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