研究課題/領域番号 |
14370679
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
道脇 幸博 昭和大学, 歯学部, 助教授 (40157540)
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研究分担者 |
山下 夕香里 昭和大学, 歯学部, 講師 (50260906)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
13,600千円 (直接経費: 13,600千円)
2005年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2004年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2003年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2002年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
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キーワード | 近赤外線 / 誤嚥診断装置 / スクリーニング検査 / 摂食・機能療法 / 4次元MRI / 嚥下造影 / 嚥下運動 / 嚥下障害 / シミュレーションロボット / 鼻咽腔内視鏡検査 / 摂食・嚥下障害 / 米飯 / 発光ダイオード / 受光ダイオード |
研究概要 |
本研究は1)スクリーニング検査法の開発、2)簡易な検査と訓練法の確立、3)近赤外線を用いた診断装置、を体系的に組み合わせることで、非侵襲性・携帯型の誤嚥診断システムを開発するものである。 1)スクリーニング検査法の開発:嚥下造影検査によって嚥下障害があると診断された患者の臨床症状や検査所見を解析した。その結果、発熱や鼻腔からの逆流は、嚥下障害のスクリーニング項目としての感受性は低いものの、食物の口腔内残留や食事中のむせが見られた症例については、90%以上の症例で誤嚥が確認され、これらの項目はスクリーニング検査としての感受性が高いと考えられた。 2)簡易な検査法と訓練法の確立:摂食・嚥下運動に関連する器官(口唇から咽・喉頭まで)の運動機能を簡便に検査する方法を体系化した。本システムでは特殊な装置を必要としないため在宅や老人ホームでの評価も可能であり、同時に訓練法の立案にも有用な評価システムである。 3)近赤外線を用いた誤嚥診断装置の開発:発光ダイオード(LED)と受光ダイオード(PD)を頸部に装着し、喉頭や気管内にインドシアニングリーン(ICG)を流すと、近赤外線が吸光されることを動物実験モデルによって明らかにした。ICGの濃度は、0.5%の低濃度でも可能であったが、検査食としては味が悪いため、食品用色素剤などについても検討中である。 健常者の嚥下運動に関する検討では、嚥下時の喉頭挙上によってLEDの吸収が起こるため、動物実験に比較すると検出力が著しく低下することがわかった。実用化のためには、これらの問題点を解決する必要がある。 また4次元MRIによって嚥下運動を画像化する方法を検討し、健常成人では画像化に成功した。
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