研究課題/領域番号 |
14370694
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
矯正・小児・社会系歯学
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
雫石 聰 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (00028789)
|
研究分担者 |
久保庭 雅恵 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (00303983)
小島 美樹 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (20263303)
永田 英樹 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 助教授 (50260641)
|
研究期間 (年度) |
2002 – 2003
|
研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
|
配分額 *注記 |
13,100千円 (直接経費: 13,100千円)
2003年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
2002年度: 8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
|
キーワード | Porphyromonas gingivalis / DNAワクチン / システンプロテアーゼ / マウスモデル / 宿主細胞内寄生細菌 / Salmonella typhimurium / 経口投与 / システインプロテアーゼ |
研究概要 |
歯周病原性菌Porphyromonas gingivalisのリジン特異的システインプロテアーゼ(KGP)はプロテアーゼ機能とヘモグロビン結合機能を有しており、本菌の病原性に重要な役割を果たしていると考えられている。我々は、KGPを標的として作製したDNAワクチンをマウスに筋肉内接種することにより、血清中に特異抗体が誘導され、P.gingivalis感染に対する防御効果が認められることを報告した。本研究では、DNAワクチンの筋肉内接種およびDNAワクチンを導入した無毒化宿主細胞内寄生細菌の経口接種により免疫したマウスにおいて、液性免疫や細胞性免疫がどのように誘導されているのかを比較し、より効率的な免疫誘導法を確立することを目的とした。経口接種のためにkgpDNAワクチン(pCMV/kgp)を構築し、Salmonella typhimurium SL7207株に導入した。マウスにpCMV/kgpを保持した宿主細胞内寄生細菌を経口接種により週1回連続4週の免疫を行った結果、血清抗KGP特異抗体価の上昇が認められた。pCMV/kgpを筋肉内接種したマウスにおいても血清抗体価の上昇は認められたが、経口接種法ほど顕著な上昇はみられなかった。さらに、pCMV/kgPを筋肉内に注射した場合には、唾液抗KGP IgA抗体価の上昇はみられなかったが、経口投与した場合には、唾液抗KGP IgA抗体価も明らかに上昇した。現在、より効率的な免疫誘導法を確立するため、DNAワクチンの投与方法や細胞性免疫の誘導能について詳細な検討を行っているところであるが、P.gingivalisのKGPを標的にしたDNAワクチンの経口投与は有力な歯周病防御法となる可能性が示唆された。
|