| 研究課題/領域番号 |
14370730
|
|---|
| 研究種目 |
基盤研究(B)
|
| 配分区分 | 補助金 |
|---|
| 応募区分 | 一般 |
|---|
| 研究分野 |
物理系薬学
|
|---|
| 研究機関 | 岐阜薬科大学 |
|---|
研究代表者 |
葛谷 昌之 岐阜薬科大学, 薬学部, 教授 (10082984)
|
|---|
| 研究分担者 |
近藤 伸一 岐阜薬科大学, 薬学部, 助教授 (90240944)
笹井 泰志 岐阜薬科大学, 薬学部, 助手 (60336633)
|
|---|
| 研究期間 (年度) |
2002 – 2004
|
| 研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
|
| 配分額 *注記 |
12,900千円 (直接経費: 12,900千円)
2004年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2003年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
2002年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
|
|---|
| キーワード | プラズマ表面処理 / テーラーメイド型DDS / 時間制御型DDS / 胃内浮遊型DDS / 乾式法 / 架橋反応 / 放出制御 / 経口投与 / ラグタイム / 熱効果 / ガラス転移点 |
|---|
| 研究概要 |
本研究は、プラズマ照射高分子添加物を利用したDDSの設計・開発に関する実用化を視野に入れた研究であり、かつ、個々の患者の生理学的条件を考慮した全く新しいコンセプトである"テーラーメイド型DDS"製造法の開発研究である。このような"テーラーメイド型DDS"を開発するというコンセプトは、国内外問わず先例がなく、プラズマ加工技術の特性利用の発想によって初めて可能となるものである。実用化という観点から、本研究では許認可の高分子医薬品添加物を用いて、医薬品を核錠とし高分子医薬品添加物を外層とする二重錠剤への短時間プラズマ照射により時間制御型DDSおよび胃内浮遊型DDS(FDDS)の構築を行った。すなわち、高分子医薬品添加物のプラズマ照射特性および物理化学的特性を考慮し、かつ、プラズマ照射による表面架橋反応およびプラズマ熱的効果を複合的に利用し、種々の薬物放出特性を持つ新規時間制御型DDSやFDDSの構築に成功した。テーラーメイド型DDSの実現には、プラズマ照射条件による薬物放出性の制御が不可欠であり、許認可の高分子医薬品添加物を用いプラズマ照射した時間制御型DDSおよびFDDSについてプラズマ照射条件(照射出力、時間など)と薬物放出特性(pH依存性、ラグタイム、胃内浮遊時間など)との定量的な相関関係を明らかにした。プラズマ照射時は装置内の温度が上昇するため、タンパク性医薬品などの熱に弱い薬物に対しての本方法の適用の危惧がある。そこで、本方法に適用可能な医薬品の拡大を目指し、反応熱の抑制について取り組み、反応ガスの選択およびプラズマ照射法の選択(パルスプラズマ)により、プラズマ照射効果を維持したまま系内の発熱抑制を可能にした。さらに、卓上プラズマ照射装置開発の一環として、より迅速なプラズマ表面処理を実現するため、より高い圧力にて表面処理を行う大気圧プラズマ装置についても検討を行い、照射法を確立した。
|
