研究課題/領域番号 |
14370740
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 富山医科薬科大学 |
研究代表者 |
今中 常雄 富山医科薬科大学, 薬学部, 教授 (50119559)
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研究分担者 |
守田 雅志 富山医科薬科大学, 薬学部, 助手 (20191033)
岡村 昭治 富山医科薬科大学, 薬学部, 助教授 (60019122)
谷口 寿章 徳島大学, 分子酵素研究センター, 教授 (10257636)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
13,800千円 (直接経費: 13,800千円)
2004年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2003年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
2002年度: 5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
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キーワード | ペルオキシソーム / プロテオーム解析 / ペルオキシソーム膜タンパク質 / ペルオキシソームABCタンパク質 / Lonプロテアーゼ / ペルオキシソーム形成因子 / 脂肪酸代謝 / ペルオキシソーム病 / 脂肪酸β酸化 / タンパク質の品質管理 / ペルオシソーム / ペルオシソーム膜タンパク質 / Lon プロテアーゼ / Zellweger syndrome / 副腎白質ジストロフィー / ペルオシソームの品質管理 / プロテオーム |
研究概要 |
ペルオキシソームの機能と病態の全容を解明することを目的として、ペルオキシソームのプロテオーム解析を行った。さらに新規タンパク質についてはその機能解析を行うとともに、ペルオキシソーム病におけるペルオキシソームタンパク質の変動を解析した。以下に新たな知見を示す。 1.ラット肝より精製したペルオキシソームをSDS-PAGE後トリプシン処理し、LC-MS/MSで分析そた。その結果、新規タンパク質5種を含む65種のペルオキシソーム構成タンパク質を同定した。またその中には、RAB2、VAP-A, Bなどペルオキシソームの形成に関わることが予想されるタンパク質が見出された。 2.新規タンパク質として、ペルオキシソーム型Lonプロテアーゼ、aminoglycoside phosphotransferaseドメインをもつAI987948、endozepine-related proteinホモログ、ribonucleaseと相同性をもつtumor-related protein、オルガネラの分裂に関わることが予想されるCGI-135 related proteinを発見した。 3.ヒトLonプロテアーゼをクローニングし、大腸菌で発現精製した。本酵素は変性タンパク質をATP依存的に分解し、ペルオキシソームタンパク質の品質管理を担う可能性が示唆された。 4.ペルオキシソーム膜上に12種のペルオキシソーム形成因子を同定した。Pex3pはPex16p、Pex19pと相互作用し、ペルオキシソーム形成に重要な機能をもつ可能性を示した。 5.副腎白質ジストロフィー(ALD)患者線維芽細胞において、ミスセンス変異をもつABCタンパク質ALDPの多くは、ペルオキシソーム膜上に検出されないこと、生合成後プロテアソームで急速に分解されることを発見した。 新規タンパク質ならびにペルオキシソームの動態に関わるタンパク質については、動物細胞における過剰発現やsiRNAによるノックダウンにより、それぞれの機能を解析する予定である。
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