研究課題/領域番号 |
14370807
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎・地域看護学
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研究機関 | 埼玉県立大学 |
研究代表者 |
山下 美根子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部看護学科, 教授 (60301850)
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研究分担者 |
横山 恵子 埼玉県立大学, 短期大学部看護学科, 助教授 (80320670)
大塚 麻揚 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助手 (60336493)
高山 成子 福井医科大学, 医学部, 助教授 (30163322)
水谷 信子 兵庫県立看護大学, 看護学部, 教授 (20167662)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
2005年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2004年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 認知症 / 高齢者 / 残存能力 / 尺度 / アセスメント / 認知症高齢者の残存能力 / 残存能力測定尺度 / AAI / 痴呆症 / 尺度開発 / 痴呆性 / 痴呆症高齢者 / ぼけ / ぼけ老人 / 在宅介護 / 介護 / 痴呆症老人 / 残存能力測定 |
研究概要 |
カナダの看護師によって開発された高齢者の残存能力を測定する尺度〔the Abilities Assessment Instrument略してAAIと呼ぶ〕を和訳してわが国に紹介した〔痴呆症高齢者の残存能力を高めるケア、174ページ、医学書院、2002〕。同尺度〔AAIと呼ぶ〕を和訳して、日本の臨床現場で活用されるべく、関東および九州の老人ホームやデイケアにおいて、ここ数年間、述べ100人の認知症高齢者を対象に測定してきた。その結果を基に、本和訳版の信頼性および妥当性について検証を重ねた結果、現時点において修正版43が完成した。そのプロセスと同尺度の信頼性と妥当性についての検証結果は米国の看護研究専門雑誌にて目下査読中である。 この修正版を用いて、東北大学は川島隆太教授および、くもん学習療法センターと共同研究を行った。準実験法の下で、学習を介入として認知症高齢者の残存能力を介入前と後3ヶ月および6ヶ月の3時点において測定した。AAIの他に、Frontal Assessment BatteryおよびMini Mental State Examinationを用いた。その結果、AAIによる測定結果に有意差がみられた。また、学数回数とAAIスコアとの間に一定の相関がみられた。一方、FABとMMSEを用いた結果には有意差および相関はみられなかった。 以上より、AAIは初期の認知症高齢者の残存能力を測定する上で有効であることが分かった。さらに学習介入法を用いたことで、学習療法は、少なくとも6ヶ月間行うことで効果がみられることも判明した。よって、AAIは、初期の認知症をもつ高齢者を対象としたスクリーニング目的として活用できる。AAIを用いることで、認知症をもつ対象者の早期発見・早期介入につながり、当事者やその家族の健康維持・促進に寄与できると考える。
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