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運動ストレス時の脳の覚醒と抗重力筋の機能維持に及ぼすオレキシンの役割

研究課題

研究課題/領域番号 14380007
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 体育学
研究機関筑波大学

研究代表者

征矢 英昭  筑波大学, 体育科学系, 助教授 (50221346)

研究分担者 木塚 朝博  筑波大学, 体育科学系, 講師 (30323281)
櫻井 武  筑波大学, 基礎医学系, 助教授 (60251055)
本多 和樹  東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 助教授 (70173656)
研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
15,100千円 (直接経費: 15,100千円)
2003年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
2002年度: 10,100千円 (直接経費: 10,100千円)
キーワードオレキシン / ナルコレプシー / カタプレキシー / プレプロオレキシンノックアウトマウス / orexin / ataxin-3トランスジェニックマウス / 抗重力筋 / ヒラメ筋 / 筋トヌス,筋形質 / 筋トヌス / 運動ストレス / 脳の覚醒 / ストレス反応抗 / 抗重筋 / 筋緊張
研究概要

オレキシンは視床下部外側野に特異的に発現する神経ペプチドで、1998年に共同研究者の櫻井らによって発見された。オレキシンの機能不全はナルコレプシーになり、カタプレキシーという姿勢維持筋のトヌスの低下が起こり、姿勢維持ができなくなる現象が見られる。この時、姿勢維持筋の持続的な収縮の維持に貢献する脳幹の青斑核にあるノルアドレナリンニューロンの発火は停止することが分かっている。また、青斑核に外因性オレキシンを投与すると筋トヌスが高まることが分かっている。本研究では、姿勢維持筋(抗重力筋)を支配する脊髄α運動ニューロンの発火をコントロールしている脳幹の青斑核を介して、オレキシンがその筋のトヌスや形質の維持に貢献しているかどうかを明らかにすることを目的とした。オレキシン前駆体であるプレプロオレキシン遺伝子を欠損したノックアウト(KO)マウスとプレプロオレキシンを成長過程で脱落させる。orexin/ataxin-3トランスジェニック(Tg)マウスを素材とし、下肢骨格筋の形質を調べた。KOマウスでは、その野生型マウスに比べて下肢骨格筋の体重に対する相対重量が低下した.特に,抗重力筋であるヒラメ筋ではその萎縮は3割にも達した。ヒラメ筋の筋線維組成およびミオシン重鎖組成をみると,わずかながら遅筋線維型が速筋線維型よりも多くなっていた。この遅筋化は,他の下肢骨格筋ではみられず,ヒラメ筋特異的であった。一方、Tgマウスのヒラメ筋の相対重量は、オレキシンニューロンが完全に消失する12-15週齢以降から、野生型マウスのヒラメ筋相対重量に比べて有意に低下していくことが観察された。しかし、筋線維組成およびミオシン重鎖組成には遺伝子型による違いは見られなかった。本研究の結果から、内因性オレキシンがマウスの骨格筋、特に抗重力筋であるヒラメ筋の形質維持に関与している可能性が示された。

報告書

(3件)
  • 2003 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 征矢英昭, 齋藤剛, 張赫起, 楠岡卓, 大岩奈青, 西島壮: "走運動時のストレス反応とオレキシン神経の活性化"自律神経. (印刷中).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] H.Soya, Saito T, Chang H, Tateoka M, Oiwa N, Nishijima T.: "Stress response and orexin neuron activation during running"Autonomic nervous. (in printing).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 楯岡 卓, 征矢 英昭: "オレキシン欠除が骨格筋形態へもたらす影響"体力科学. 52. 854 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] Wada, K-I, Katsuta S., Soya, H: "A further evidence for minor role of myonuclear number in the determination of myofiber cytoplasmic mass in intact mature mice"Jpn.J.Physiol. (in press). (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Wada, K-I, Takahashi, H., katsuta, S., Soya, H.: "No decrease in myonuclear number after long-term denervation in mature mice. Am.J.Physiol.Cell Physiol.283 : C484-C488,2002"Am.J.Physiol.Cell Physiol.. 283. C484-C488 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Izumi, R.他(H.Soyaは11人中最終著者): "Basic technological development for drop-tower experiments on vertebrate"Proceedings of Drop Days 2002 in Japan, International Workshop on short-term experiments under strongly reduced gravity conditions. 247-252 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 征矢英昭, 大岩奈青: "アロスタシスからみた運動ストレスと内分泌,日本運動生理学会,運動生理学シリーズ,4,竹宮隆, 下光輝一編著,杏林書院,156-170"杏林書院. 156-170 (2001)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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