研究課題/領域番号 |
14380009
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
体育学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
宗像 恒次 筑波大学, 体育科学系, 教授 (90132878)
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研究分担者 |
橋本 佐由理 筑波大学, 体育科学系, 助教授 (10334054)
庄司 進一 筑波大学, 臨床医学系, 教授 (40020929)
村上 和雄 (財)国際科学振興財団バイオ研究所, 所長 (70110517)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
2003年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2002年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
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キーワード | SATイメージ療法 / がん / がん抑制遺伝子 / 防衛体力 / タイプCパーソナリティ / 心理免疫遺伝子フィードバックカウンセリング / ストレスマネジメント / タイプパーソナティ / 精神遺伝子治療 / ストレス行動特性 |
研究概要 |
【目的】研究ボランティア志願のがん患者を対象として、健康運動を含むSATイメージ療法が、(1)ストレス行動特性の減少、(2)不安傾向、抑うつ傾向の減少、(3)NK細胞活性、(4)リンパ球数、比率の上昇、(5)がん抑制遺伝子の発現量増大,(6)腫瘍マーカーのコントロールなどを促すかについて、その関連性を解明することを目的する。【方法】平成14年5月〜平成16年3月埼玉県O病院に入院及び外来のがん患者23名に、SATイメージ療法を用いた介入プログラムを実施し、その前後に心理検査、血液検査、遺伝子検査RT-PCR法を実施し、1年間以上のプロスペクティブ調査を実施したものである。【得られた知見】1)いわゆるタイプCパーソナリティを構成する感情認知困難度などストレス行動特性の減少、不安傾向や抑うつ傾向が減少に示されるQOLの有意な改善は、23名全員にみられた。2)NK細胞活性、リンパ球比率、リンパ球数(1500/ml以上)、の上昇など免疫能の改善がみられるのは、(1)SAT法にもとついて自覚、あるいは無自覚なネガティブ感情の気づきの促し、ネガティブ感情をもつ記憶を構成するイメージ(脳神経活動パターン)を変更し、ポジティブ感情のもてるイメージ脚本を構成し、強化すること、(2)ネガティブ感情をつくる環境認知にポジティブなものに変えたり、環境との距離化(職場をやめるなど)、SAT療法による環境介入(主として配偶者へのSAT療法介入)によってポジティブ感情の恒常化がみられるようになっているケースである。3)がん抑制遺伝子(p53、RB、BRCA2、RUNX3)のすべてのmRNA量が2倍以上増加した群は、前述の(1)、(2)の条件がみたされ「自分の満足のいく楽しい毎日の生活が送っていることと、家族からの愛情認知の度合いが高くなる」によって恒常的平安がみられる。
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