研究課題/領域番号 |
14380024
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人文地理学
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
矢ケ崎 典隆 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (30166475)
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研究分担者 |
加賀美 雅弘 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (60185709)
椿 真智子 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (80236934)
斎藤 功 (斉藤 功) 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 教授 (90006586)
山下 清海 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 教授 (00166662)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
10,300千円 (直接経費: 10,300千円)
2004年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2003年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2002年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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キーワード | 移民 / 移民社会 / 適応戦略 / 前適応 / 地域生態 / 多民族多文化社会 / アメリカ合衆国 / ロサンゼルス |
研究概要 |
グローバル化が進行する中で、国境を越えた人々の移動と活動はますます盛んになっており、多民族多文化の共生は21世紀の人類にとって重要な課題である。移民の流入によって形成される移民社会と移民を受け入れるホスト社会は、相互に関連しあいながら、ホスト社会の枠組みのなかで多様な地域現象を生み出している。本研究は、多民族多文化社会の典型であるアメリカ合衆国を取り上げ、他地域の事例との比較研究を通して、移民社会がホスト社会のなかで存続していくための適応戦略と前適応を分析するとともに、ホスト社会が移民集団に及ぼすさまざまな圧力及び共生のための施策について検討することを目的とした。多様な少数派集団によって特徴付けられるカリフォルニア州ロサンゼルス大都市圏をおもな研究対象地域として、大都市圏の構造、移民の就業行動と経済組織、移民の行動空間と社会組織、移民の文化組織と文化継承、移民の土地利用と文化景観、移民の居住行動とエスニック景観についてフィールドワークを実施した。産業構造の変化に伴って大都市圏の構造が修正される一方で、1965年移民法が施行された結果としてアジア系やラテンアメリカ系の移民の流入が激増し、ロサンゼルス大都市圏はダイナミックな変化と多様化を経験している。このような大都市圏の地域生態を地理学的に把握することができたし、アジア系では日系と中国系について、ヨーロッパ系ではドイツ系、オランダ系、ポルトガル系について、そしてヒスパニックについて、移民社会・ホスト社会の事例研究を提示することができた。今後もフィールドワークに基づいた事例研究を蓄積していくとともに、グローバルスケールで比較研究を行うための枠組み構築の重要性があらためて認識された。
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