研究分担者 |
水内 俊雄 大阪市立大学, 大学院・文学研究科, 教授 (60181880)
久武 哲也 甲南大学, 文学部, 教授 (70108968)
高木 彰彦 九州大学, 大学院・文学研究科, 教授 (90197054)
熊谷 圭知 お茶の水女子大学, 文教育学部, 教授 (80153344)
水岡 不二雄 一橋大学, 大学院・経済研究科, 教授 (30199989)
野澤 秀樹 九州大学, 大学院・文学研究科, 教授 (00036998)
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研究概要 |
国際学会を開催,あるいはセッションを構成するなどして,日本の地理学界の営みを国際的に公表してゆくという最大の目的に関して,2002年ハンガリーで行われた第3回国際批判地理者会議ICCG,2003年の大阪と東京で,本科研が主催した第2回東アジアオルタナティブ地理学者会議,そして2005年のメキシコで開かれた第4回ICCGにおいて,大きな貢献を行った。2回のICCGでは,ジェンダー地理学,Urban Poorの地理学,国家表象の地理学,自然,環境の地理学などのセッションを組織し,またEACAGでは,全面的に会のアレンジにあたり,発表要旨集として"Searching Alternative Geography from Below"を刊行した。ハンガリーの成果は英語報告書の"Representing Local Places and Raising Voices from Below"として発刊した。国内的には景観論,空間論,環境論,新しい文化・社会地理学の発信や地政学・地理思想の研究の深化をはかってきた。その成果は,雑誌「空間・社会・地理思想」として継続して発刊した。若手の意欲的な論文と,景観論,場所論,批判理論をキータームとした翻訳の特集を掲載し,もはや地理学界では,非常に評価の高い雑誌として成長している。その他にも翻訳活動は商業雑誌にも掲載され,E・ソジャの主著,「ポストモダン地理学」の翻訳も青土社から出版した。また地理思想に関する緻密な研究も,全体研究会の中で披露され,その一部が成果として学術雑誌に寄稿された。最終報告書は,特に国際的貢献とICCGやEARCAGで得られたすぐれた英語論文を集中的に掲載した,価値あるものとなっている。近々に,Critical and Radical Geographies of the Social, the Spatial and the Politicalと題して,英語の書物を刊行する準備も整った。
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