研究課題/領域番号 |
14380046
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食生活
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研究機関 | 椙山女学園大学 |
研究代表者 |
山下 かなへ 椙山女学園大学, 生活科学部, 教授 (40080113)
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研究分担者 |
山田 和 椙山女学園大学, 助手 (60367638)
遠山 朋子 金城学院大学, 生活環境学部, 助手 (00387599)
尾林 麻理子 椙山女学園大学, 生活科学部, 助手 (40350970)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
9,800千円 (直接経費: 9,800千円)
2004年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2003年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2002年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
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キーワード | ビタミンE / α-トコフェロール / α-トコトリエノール / γ-トコトリエノール / ゴマリグナン / 皮膚 / 紫外線 / 抗酸化 / 脂肪組織 / ラット / ヘアレスマウス / 血漿リポたんぱく質 / 肝臓 / ラツト |
研究概要 |
生体内ビタミンE濃度はゴマを摂取することにより著しく上昇する。先の研究で、Toc3が皮膚・脂肪組織に特異的に取り込まれ、このToc3濃度がゴマの摂取で著しく上昇することを見出し報告した。今回、研究1では、ゴマ摂取でビタミンE濃度が上昇する機構として、吸収の促進に起因するかどうかを、α-Toc、α-Toc3、γ-Toc3の混合物であるパーム油抽出物(T-mix)を用い、ゴマリグナンとしてセサミノールを用いて検討した。その結果、セサミノールにより生体内ビタミンE濃度は著しく上昇したが,セサミノールによる吸収の促進は認められなかった。研究2では、単品のα-Toc、α-Toc3、γ-Toc3を単独投与した場合とα-Tocとの併用の場合を比較した。α-Tocはあらゆる組織に高濃度に存在した。α-Toc3は血漿・肝かそれ以上にとりこまれ、γ-Toc3は皮膚・脂肪組織以外はほとんど取り込まれなかった。α-Tocとの共存でα-Toc3濃度は低下するが、γ-Toc3は変化しなかった。研究3では、ビタミンE欠飼料で4週間飼育したラットにα-Toc、α-Toc3、γ-Toc3を胃内投与し、24時間の血漿リボたんぱく質といくつかの組織のビタミンE濃度を調べた。血漿リボたんぱく質にはToc3は短期に取り込みピークがあり、24時間ですべて消失したが、α-Tocは3時間まで上昇し、24時間までその値を維持した。α-Tocはすべての組織で3時間まで急激に上昇し24時間まで緩やかに上昇した。α-Toc3は肝臓・脾臓では6時間まで上昇しその後減少した。γ-Toc3は3時間をピークに減少した。皮膚・脂肪組織ではα-Toc、α-Toc3、γ-Toc3とも、24時間まで緩やかに上昇した。研究4では、α-Toc、T-mixおよびT-mix+セサミンを与えたヘアレスマウスに紫外線を照射し、赤班の程度を比較したところ、α-Tocに比べT-mix群は赤班の程度が低く、T-mix+セサミンではさらに良好な結果が得られた。食餌として摂取したToc3が皮膚においてα-Tocより強い抗酸化性を示すことが示唆された。
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