研究分担者 |
野上 智行 神戸大学, 学長 (80127688)
中山 迅 宮崎大学, 教育文化学部, 教授 (90237470)
山口 悦司 宮崎大学, 教育文化学部, 助教授 (00324898)
大島 純 静岡大学, 総合情報処理センター, 助教授 (70281722)
村山 功 静岡大学, 教育学部, 教授 (40210067)
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配分額 *注記 |
13,900千円 (直接経費: 13,900千円)
2004年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2003年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
2002年度: 6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
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研究概要 |
本研究では,新世紀に求められるITを活用した知識創出型科学教育カリキュラムの開発に取り組んできた。本研究で前提とした知識創出という考え方は,学習者が知識を獲得し,それを活用できるだけでなく,むしろ新しい知識を創出するようになれることが今後の学習者のあり方として重要性であるという認識から着目したものである。 この開発研究において根幹となるITシステムは,Knowledge Forumと呼ばれるCSCL (Computer Support for Collaborative Learning)システムであった。Knowledge Forumは,北米で開発されてきたシステムであるが,本研究では,それを日本の実情に適合するようにカスタマイズしながら,Knowledge Forum上に独自の学習環境を構築し,カリキュラム開発を行ってきた。2002年度より3年間にわたって,科学教育における具体的なカリキュラム開発と授業実践をベースとした継続的な改善に取り組み,成果の一部を公開授業の形で公表できるところまで辿り着いたことが最大の成果である。 開発したカリキュラムは,小学校5年生の「燃焼」,同じく5年生の「溶解」の2単元で,年1回もしくは2回の実験授業を試みた.毎回の実験授業は,(1)知識創出,(2)ITの活用効果の2つの観点から評価を実施し,その結果をふまえてカリキュラムの改善を行ってきた. 3年間の継続的な改善とそれらの実験授業をとおして,学習者らが科学の学習において,Knowledge Forum上で知識を構築したり,相互の知識を活用したりしながら,社会的に知識を構築させていくような学習活動を展開できることを実証的に明らかにした.
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