研究課題/領域番号 |
14380070
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
鈴木 栄幸 茨城大学, 人文学部, 助教授 (20323199)
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研究分担者 |
加藤 浩 メディア教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (80332146)
稲垣 成哲 神戸大学, 発達科学部, 教授 (70176387)
葛岡 英明 筑波大学, 機能工学系, 助教授 (10241796)
望月 俊男 神戸大学, 学術情報基盤センター, 助手 (50379468)
尾澤 重知 安田女子短期大学, 保育科, 講師 (50386661)
吉野 志保 早稲田大学, 人間科学部, 助手 (00308553)
山口 悦司 宮崎大学, 教育文化学部, 講師 (00324898)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
13,900千円 (直接経費: 13,900千円)
2004年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2003年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2002年度: 8,200千円 (直接経費: 8,200千円)
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キーワード | プレゼンテーション / 説得 / 多声性 / CSCL / 情報教育 / 対話 / 協同学習 / 対話性 |
研究概要 |
本研究では、バフチンやワーチのいう「多声性」の理論に基づく説得技術教育の手法と支援システムの開発にとりくんできた。前々年度、前年度では、多声性の視点に立ったプレゼンテーション能力育成手法として、「多声相互コメント法(様々な他者の視点から互いのプレゼンテーションにコメントしあう手法)」という手法を提案・効果検証するとともに、このような訓練を支援する画面共有型相互コメント支援システムの開発をおこなった。 本年度は、「多声相互コメント」の足りない部分を補うために「多声スクリプト法」という訓練手法を考案し、大学の授業において、その効果検証をおこなった。「多声スクリプト法」とは、「多声相互コメント」によって生成された、様々な視点に基づくコメントと、それらのコメントへの回答を、会議記録(会議における会話の記録)の形に再編し、自分なりの「説得ストーリー」を構成する訓練手法である。この方法によって、学習者は、他者のコメントを自分の言葉で語りなおし、自分の説得ストーリーの中に組み込んでいく練習をすることになる。大学生を対象とした検証実験において、「多声スクリプト法」がアイデアの説得力を高める効果があることが示された。 本年度は、前年度に開発した訓練システムの実証実験もおこなった。大学生を対象とした実験から、このシステムが、相互コメントを促進することが示された。 本年度は、本研究で提案した手法と訓練支援システムの普及活動も行った。神戸大学附属住吉小学校、茨城県つくば市立並木小学校、茨城県阿見町本郷小学校において、「多声相互コメント法」、「多声スクリプト法」を取り入れた実践をおこなった。これらの実践では、開発した訓練支援システムの利用をあわせておこなった。これらの手法が小学生の説得訓練にも有効であること、また、訓練支援システムが、小学生でも簡単に使えるような明解なインタフェースを備えていることが明らかになった。
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