研究課題/領域番号 |
14380074
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
牟田 博光 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 教授 (70090925)
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研究分担者 |
赤堀 侃司 東京工業大学, 教育工学開発センター, 教授 (80143626)
齊藤 貴浩 大学評価・学位授与機, 構・評価研究部, 助教授 (50302972)
渡辺 良 国立教育政策研究所, 国際研究・協力部長, 部長 (30141980)
星野 敦子 十文字女子大学, 社会情報学部, 助教授 (40225793)
米澤 彰純 大学評価・学位授与機, 構・評価研究部, 助教授 (70251428)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
14,400千円 (直接経費: 14,400千円)
2005年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2004年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2003年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2002年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
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キーワード | 国際協力 / 評価手法 / 外部効果 / 収益率 / 費用対効果 / プログラム評価 / アウトカム / 中間指標 / 満足度 / 2次評価 / レイティング / 国際教育協力 |
研究概要 |
本研究は、教育工学分野を中心に、国際教育協力の評価をどの様にして客観化するかという観点から、具体的な評価のベンチマーク指標等を開発するための基礎研究を行った。 国際教育協力プロジェクトの評価項目のうち、評価が困難なものは社会的インパクト、あるいは外部効果である。たとえば教育・訓練プロジェクトにみられる社会的収益率の計算はこれらの評価法の一つであるが、必ずしも必要なデータの収集が容易ではない。このように、測定が困難な教育・訓練の外部効果を測定する方法の一つとして、支払い意志額を尋ねる手法を用いて分析した。短期研修の価値を個人の支払い意志額で計った例では、教育・訓練を受けたものが講演、執筆、コンサルテーションなど様々な形で教育・訓練の成果としての知識を伝達していることを総合すると、費用に十分見合う社会的効果をあげていることを示した。 国際教育協力の効果としてはアウトカムやインパクトが重要であると言われている。しかし、アウトカムやインパクトがプロジェクトによって発現したかどうかは自明ではなく、効果発現にいたる道筋を明確にすることが評価の重要である。評価の中で、この仮定された道筋が正しかったかどうかの因果モデルの検討が重要である。そこで、理論的なモデルに基づいた効果分析が重要となる。 さらに、インパクトは発現するのに時間がかかるところから、インパクトに至る中間指標を上手に探して用いることが評価分析上必要となる。例として、インドネシアの中等理数科プロジェクトの効果分析では学力へ至るまでの中間指標として、他者から学ぶ姿勢、授業への積極的参加、勉強に対する興味関心などを測定し、共分散構造モデルを用いてプロジェクトの効果を分析した。また、授業評価分析では、学力に至るまでの中間指標として満足度を取り上げ、授業の様々な工夫が満足度をどの程度変化させるかのモデルを構築することによってこれらの分析が有効なことを示した。
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