研究分担者 |
鈴木 昌和 九州大学, 大学院・数理学研究院, 教授 (20112302)
藤芳 衛 大学入試センター, 研究開発部, 教授 (20190085)
川根 深 日本大学短期大学部, 基礎工学科, 講師 (90234088)
駒田 智彦 日本大学短期大学部, 基礎工学科, 助手 (30360316)
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配分額 *注記 |
9,900千円 (直接経費: 9,900千円)
2004年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2003年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2002年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
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研究概要 |
我々は,日本語及び英語による音声出力だけによって数学情報にアクセスする方法を研究し,それに基づいて我々の数学文書用エディター,"InftyEditor"の日本語版・英語版を音声化するインターフェースを開発した。これらを利用すれば,日本及び英語圏諸国の視覚障害者は音声出力により,数式を含む科学文書に単に自立的にアクセスできるだけでなく,それらを作成・編集可能である。数式音声入力システムについても基礎研究を行った。 一般文書から高度専門文書までのあらゆる分野を一つの点字記号で矛盾なく表記できる,Unicodeに基づく統一点字記号設計の方法論を研究し,それに基づいて「統一日本語点字記号」第2版を開発した。これは「統一英語点字記号」と完全に両立し,点字・墨字自動双方向変換システム開発につながるものである。 手書き数式入力インターフェース,科学文献用OCRシステムも研究開発した。"InftyReade"というこの数式OCRは特殊記号や特殊表記を含む技術文書を認識し,結果をXML, MATHML, HTML, PDFなどさまざまなアクセス可能形式に変換できる。特に,我々の読み上げ機能付き数式エディター,"ChattyInfty"を使えば,視覚障害者はXML形式の認識結果にアクセス可能である。 ChattylnftyとInftyReaderを組み合わせ,視覚障害者が墨字印刷された科学文献に自立的にアクセスできるシステムを構築した。さらに触覚ディスプレーや点図プリンターを利用し,晴眼者の手助けなしに視覚障害者が誤認識を修正できる,新たな情報利用環境を実現した。
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