配分額 *注記 |
8,700千円 (直接経費: 8,700千円)
2004年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2003年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2002年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
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研究概要 |
本研究は,3波長赤外線光空間伝送及びノートパソコンを用いることにより,教授者及び学習者が赤外線空間伝送のサービスエリア内に入るだけで,任意のグルーピングでマルチメディア・ITを活用できる,教授システムの研究であった。 このシステムは,光拡散方式の赤外線伝送を用いて実現されている。1つの波長は教授者から学習者へのNTSC(National Television Standards Committee)信号のアナログ伝送に用いられる。アナログ伝送であるために,教授者から学習者への信号伝達に遅延は起こらない。2つの波長はIEEE802.3 10BASE-Tで採用されているCSMA/CD(Carrier Sense Multiple Access with Collision Detection)に用いられる。したがって,信号の衝突の検出において,無線LANに用いられているCSMA/CA(CSMA with Collision Avoidance)と比して極めて有利である。 このシステムでは,従前の提示方法と同一の,教授者が学習者に教材を一斉に提示することと,学習者が自分自身の操作により教材の再生を制御することの,2つの機能併せ持つことになる。新たな問題として,どちらに効果があるのかの解析が必要である。 結論としては、LL教室やパソコン教室といった特別の設備を学校内に設備することなく、赤外線伝送LANを普通の教室の天井に設置し、そのサービスエリアに、赤外線伝送LANに対応するノートパソコンを持ち込むことで、自由なレイアウトでマルチメディア及びITを活用できる教授システムを構築できる可能性を拓いたということがいえる。
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