研究課題/領域番号 |
14380095
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
茂木 一司 群馬大学, 教育学部, 助教授 (30145445)
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研究分担者 |
福本 謹一 兵庫教育大学, 学校教育学部, 教授 (80165315)
永守 基樹 和歌山大学, 教育学部, 教授 (40164470)
森 公一 同志社女子大学, 学芸学部, 教授 (60210118)
直江 俊雄 筑波大学, 芸術学系, 講師 (10272212)
原田 泰 多摩美術大学, 美術学部, 助教授 (00272188)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
11,400千円 (直接経費: 11,400千円)
2004年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2003年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2002年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
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キーワード | 学習環境デザイン / メディア教育 / メディア教材 / 感性教育 / ワークショップ / 美術館・博物館 / 芸術教育 / 鑑賞教育 |
研究概要 |
3年間の本研究の成果として、以下の3点に整理できる。 (1)表現が重要性を増す情報ネットワーク時代のイメージや感性を大事にした新しい学びの創出を目的として企画された本研究は、学校教育における総合学習や美術館・博物館において活用できる学習環境のデザインを踏まえた「(アート)ワークショップ型の学び(学習方法)」の有効性を理論的・実践的に初めて実証し、具体的な装置・教材として発表、完成できた。 (2)実践的研究では、3つのワークショップを実施、分析した。1)「あさひdeアート2003」(実践研究I)、「あさひdeアート2004」(同III)では、「コミュニケーションの可視化」「身体性や感覚の拡張と変換」などを目的にした世界的にも類例をみない重度障害児に対するメディアアート・ワークショップを実施し、メディアアートを活用したワークショップの構造を明らかにした。2)「あの時あの場所色図鑑@ちるみゅー」では、「色によるコミュニケーションの発生や協同学習」を検討した。その結果、ワークショップ型学習のデザイン(作り方)と問題点を明らかにした。 (3)(2)に基づいて、メディア活用型ワークショップのデザインを理論的に検証した。特に、従来ワークショップ型学びが無視されてきたその評価に関し、ファシリテーターと参加者(子ども)の発話記録分析を実施し、相互の特性や成果について考察し、その結果、構成主義的教育論に立脚したワークショップ型学習の学習と評価の関係を明らかにし、体験型の教育方略が参加者の認知的社会的発達を促すことを究明した。 以上、広義の造形(色や形の発生)をメディアとして捉えた表現型の学びは、従来の作品制作主体の美術教育を超えて、総合的な学習の基盤となることがわかった。同時に、そのようなイメージ・感性開発型の学びは情報メディア時代にふさわしいものであることを証明できた。
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