研究課題/領域番号 |
14380119
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本語教育
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研究機関 | 神田外語大学 |
研究代表者 |
堀場 裕紀江 神田外語大学, 大学院・言語科学研究科・言語科学研究センター・教授, 研究員 (40316831)
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研究分担者 |
井上 和子 神田外語大学, 言語科学研究センター, 名誉教授,顧問 (10052193)
長谷川 信子 神田外語大学, 大学院・言語科学研究科・言語科学研究センター, 教授,センター長 (20208490)
小林 美代子 神田外語大学, 大学院・言語科学研究科・言語科学研究センター, 助教授,研究員 (00364927)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
10,900千円 (直接経費: 10,900千円)
2004年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2003年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2002年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
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キーワード | テクスト理解 / 言語処理 / 語彙知識 / テクストの情報構造 / 言語理論 / 読解テスト / ディスコースと統語のインターフェイス / 言語習熟度 / テクスト構造 / 語彙知識の広さと深さ / 読解力の評価 / 語彙力と読解力の相関 / 統語構造と削除現象 / 結束性 / 日本語 / ディスコースの情報構造 / 言語運用 / 英語 / 文法 / 言語テスト / 語彙 / 第二言語 |
研究概要 |
テクストの理解と学習に関わる言語の役割について、日本語と英語のテクストの言語および母語話者・第二言語学習者の言語に焦点をあて、言語運用及び言語理論の観点からアプローチし、理論的・実証的研究として特筆すべき成果を得た。 1.言語運用の観点からは、読み手の言語知識(能力)とテクストの情報構造に焦点をあて、テクスト理解とそれに伴う記憶形成のメカニズムを解明するのに有用な研究結果を得た。具体的には、(1)言語知識と読解の関係を探る研究では、母語背景の異なる学習者の語彙・文法知識の特徴(堀場他2003,2004)、読解におけるテクスト一貫性と語彙・文法知識の影響(堀場2005)、読解に関わる語彙知識の広さと深さ(堀場他2005)、読解におけるワーキングメモリと語彙・文法能力の役割(Harrington2003)、語彙知識の自動化と言語習熟度との相関(Harrington2005)について検証し、(2)言語テストに関する研究では、読解テストで用いるテクストの情報構造とテスト問題項目の関係の分析(小林2005)、語彙知識の広さと深さを測定するテストの開発(堀場他2005)を行った。 2.言語理論の観点からは、文文法としての文法研究に留まらず実際のテキスト環境における言語現象を、言語使用と認知といった観点から精査し、その理論的基盤に関して先駆的な提案を行った。具体的には、(1)テキスト環境下で特徴的に観察される言語現象に関する理論研究では、右方移動現象(Hasegawa & Watanuki2003)、削除現象(長谷川2004,2005;Okura2003)、条件節(Inoue2004)を取り上げ、(2)テキスト理解とその表出に関わる言語表象に関する研究では、新旧情報構造と統語構造の関係(Inoue2003)、ディスコースの結束性にかかわる統語の役割(Inoue2005)を扱った。
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