研究課題/領域番号 |
14380120
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本語教育
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
長谷川 恒雄 慶應義塾大学, 国際センター, 教授 (10051567)
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研究分担者 |
柳沢 好昭 国立国語研究所, 日本語教育部門, 第2領域長(主任研究官) (80249911)
関 正昭 東海大学, 留学生教育センター, 教授 (20138663)
新内 康子 志學館大学, 人間関係学部, 助教授 (70258680)
吉岡 英幸 早稲田大学, 日本語研究教育センター, 教授 (00092461)
平高 史也 慶應義塾大学, 総合政策学部, 教授 (60156677)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
11,700千円 (直接経費: 11,700千円)
2004年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2003年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2002年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
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キーワード | 日本語教育 / 日本語教育史 / 第2次大戦期 / 興亜院 / 日本語教員養成 / 日本語教員海外派遣 / 教育史 / 言語政策 |
研究概要 |
1.昭和10年代は、国家の膨張策に伴い、日本語教育が海外に進展した時期であり、外務省系の主導による活動(国際学友会・バンコク日本文化研究所設置等)、文部省の主導による活動(国語課設置、日本語教育振興会の文部省内移転等)が知られていた。 2.興亜院(1938設置)の日本語教育活動については資料を欠き、そこで日本語教育活動がたわれていたことすら知られていなかった。 3.本研究では、同院で日本語教育を管轄していた故大志万準治氏所有の興亜院の第1次資料を整理・分析し、以下の日本語教育活動を確かめた。 4.興亜院の日本語教育活動は、対中国文化工作の一貫として行われ、中国華北華南政府の下に「支那派遣教員」「支那派遣宗教家教師」の日本語教育要員約千名を派遣した。 5.対中国文化工作は、東亜新秩序建設すなわち、西欧の影響を排除し、アジア的な精神とりわけ「日本精神」を行動の拠り所として東アジアブロックを形成するための施策であった。その中で日本語は「日本精神」を伝達するための手段であり、その教育は最重視された。 6.「支那派遣宗教家教師」は、西欧精神キリスト教を克服し「日本精神」を普及させるために派遣された要員で、日本語を広める役割を負った。 7.興亜院の活動以前に、軍宣撫班の日本語普及・国策会社の企業内訓練としての日本語教育の存在が判明してきた。今後の研究課題としたい。 8.興亜院は、日本精神の「錬成」を中核とする日本語教員養成を行い、また文部省の日本語教育活動にも影響力を及ぼした。「日本精神」を謳う興亜院と、「国語学、外国語教授法」を重視する専門家との葛藤も新たに浮かび上がってきた観点であり、今後研究を継続していく必要がある。
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