研究概要 |
本研究は複数のサブテーマをもつ. (1)新しいプログラム編集系 この編集系はいくつかの編集系からなる.基本の木編集系は木構造を構築し,それをファイルに保存し,またファイルからメモリにロードできるものである.2番目の編集系は所定の言語の抽象構文でガイドされつつプログラムを入力編集,保存,取り出しの出来るものである.第三は抽象構文に基づいて作られた木構造形式のプログラムから,具体的なテキスト形式のプログラムに変換する編集系である.学習用としては,いくつかの言語の具体構文を比較するとか,コード生成ルーチンの学習などに使える.実用場面での使用,評価はできていないが,作成しつつの感触ではプログラム言語科目で有用なものとなると考えている.担当している科目で機会を捉えてテストしていきたい. (2)プログラム解釈実行システム 上記の木編集系で作られたプログラムを解釈実行するシステムを作る意図をもっていた.ユーザーの関心のある部分を見やすく見せるために,いくつものアイデアを得たが,実現はそう簡単でなく,まだ作成途上にある。 (3)遠隔プログラミング この研究グループは鳥取と大阪に別れている.そこで,現在はテキストベースの共有ウィンドウをもつ遠隔ペアプログラミングシステムを開発し,いくつかの異なる状況で試験運用をし,評価データを集めている。[1] 以上,本研究において,いくつかのアイデアとプロトタイプシステムを得た.それをもとにさらに研究を進めることを考えている. [1]長瀧寛之,北村英純,永井孝幸,都倉信樹:遠隔ペアプログラミング支援システムSATORIの開発とプログラミング教育への適用,日本工学教育協会平成16年年次大会,2004.7.30.
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