研究課題/領域番号 |
14380159
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
知能情報学
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研究機関 | 中京大学 (2004) 名古屋大学 (2002-2003) |
研究代表者 |
筧 一彦 中京大学, 情報科学部, 教授 (90262930)
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研究分担者 |
島田 正治 長岡科学技術大学, 工学部, 教授 (20262462)
河原 英紀 和歌山大学, システム工学部, 教授 (40294300)
竹内 勇剛 静岡大学, 情報科学部, 助教授 (00333500)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
14,700千円 (直接経費: 14,700千円)
2004年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2003年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
2002年度: 7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
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キーワード | 対話コミュニケーション / 共感性 / 感情音声知覚 / 音声モーフィング / 音源定位 / 音場制御 / 移動音源 / カテゴリー知覚 / 対話の共感性 / 音源知覚 / 韻律情報 / 対話 / 相互作用 / 感性情報 / モーフィング / 頭部伝達関数 |
研究概要 |
良好な人間-機械間の対話コミュニケーションの実現には、人間の機械に対する対話の志向性を形成することが重要である。このため対話における非言語情報や環境要因について検討した。 1)対話の共感性:非擬人的エージェントであるクリーチャーが、人間の発話の韻律情報を模倣する非言語的応答を返すことによって、エージェントとの共感性が高まることを明らかとした。人間はクリーチャーの発話速度の変化に対して調整的発話をすることや通常より高いピッチレンジの応答に対して相手の強い意図や要求を感じるなどの点が明らかとなった。また、擬人的エージェントに対しては、エージェントの仮想的身体に対して働きかけを行うこと、複数エージェントとの対話環境においては、多数意見を背景にした行動をとることなどが判明した。 2)感情音声の高品質処理と知覚特性:STRAIGHTをベースとした音声モーフィング法を完成した。異なる感情発話の間をモーフィングした音声の自然性が心理実験に十分な品質をもつこと、感情音声の心理連続体を構成うることを明らかとした。また、表情の知覚と異なり感情音声の知覚は必ずしもカテゴリカルでないことを示した。また、感情音声は言語の制約をこえて普遍的に知覚されることを示した。 3)音源知覚・音環境制御:明確な音源定位知覚を得るのに必要な刺激音の提示時間刺激音の種類について明らかとした。また、ヘッドホン受聴、ステレオ拡声における両耳相加効果を解明した。音環境実現する手法として波面合成法をベースとし、音源推定によって少ない情報で音場再現・制御を可能とする方法を提案し、その実用を示した。また、音源が動くような場合にも適用可能なアルゴリズムを示した。
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